電験三種でマストな電卓機能とおすすめ電卓を紹介!2台持ちが必要な理由とは?
こんにちは、せでぃあ(@cediablog)です。
電験三種で使う電卓って何を選べばいいですか?
このようなお悩みにお応えします。
電験三種は計算問題が多く、電卓はマストアイテムです。
電卓は世の中にいろんな種類が出回っていて、何を選んだらいいのか迷いますよね?
電卓に求められる機能は、「やりたい計算が速く行えること」です。
この記事では、電験三種に使う電卓に必要な機能とキーテクニックを説明しつつ、電卓の選び方やおすすめ電卓についても併せて紹介していきます。
一方で、使ってはいけない電卓が決められていることをご存知でしょうか?
電卓は卓上で使える計算機なのですが、四則演算以外の機能がいくらか付帯している電卓が多く存在します。
付帯機能の一例
- 時間計算機能
- 数式記憶機能
- 税込み計算機能
- メモリ機能
- √(ルート)計算機能
上記の中に、持っていたら持ち込みNGになる電卓機能があります。
うっかり持ち込み禁止の電卓を持ち込んでしまわないためにも、持ち込み可能な電卓の条件についても紹介していきます。
<いつから受験勉強始めた?>
大学(電気工学)卒業後、社会人になり転職して2社目のエンジニアリング会社に派遣社員として勤めてから、自身のステータスアップのために独学で勉強を始めました。
職歴についてはプロフィールを参照ください。
<独学による合格までの道のり>
1年目:4科目全部不合格
2年目:「法規」に合格
3年目:「理論」に合格
4年目:「電力」「機械」に合格し、合格持越しの2科目と合わせて『合格者』となり第三種電気主任技術者免状を受領。
- 試験に電卓が必要な理由
- 電験三種試験に使用できない電卓
- 電卓選びの際に抑えておくべき機能
- 最低限知っておきたいキーテクニック
- 電験三種で使って欲しい!おすすめ電卓
この記事を読めば、電卓選びに迷わなくなります!
電卓がなければ試験に落ちたも同然
電卓を持たずして電験三種の試験を受けたら、その時点で落ちたも同然と言えます。
電験三種の試験では、電卓は受験者の相棒とも言えるマストアイテムなのです。
電卓が必要な理由
- 問題の大半は計算問題
- √(ルート)を使った計算が必要
- 試験時間に余裕がない
問題の大半は計算問題
電験三種は、計算問題がもりだくさんです。
そして計算が様々な公式を使って順に解き進めていく問題も多く、複雑な計算が必要です。
電験三種の試験が5つの選択肢のうち1つの回答を選ぶ「選択式」とはいえ、自身が計算した結果に合う選択肢を回答するため電卓なしでは戦えません。
試験科目「法規」については穴埋め選択問題が多めの傾向はありますが、その法規でも支線の引張荷重などの計算問題が出題されています。
√(ルート)を使った計算が必要
二次方程式から、特定のxを求める問題が存在します。
よって、√(ルート)を使った計算が必要であり、電卓が必要になってきます。
ルート計算はある程度暗記しているから大丈夫です!
√9くらいまでは暗記している人もいるかもしれません。
例えば√2=1.41421356・・・
「ひとよひとよにひとみごろ(一夜一夜に人見頃)」という語呂合わせで、暗記している人も多いのではないでしょうか?
ですが、電験三種の試験では√10以上の計算も必要になるため、暗記での対応は不可能の領域です。
暗記もいくらか役にはたちますよ!
試験時間に余裕がない
電験三種の試験時間は余裕がなく、のんびり筆算している時間などありません。
電験三種の試験時間
- 理論:90分
- 電力:90分
- 機械:90分
- 法規:65分
計算問題が少なめの法規は試験時間が「65分」と、他の科目より短いです。
計算問題が複雑なうえ、筆算なんてやっていたらそれだけで試験時間が終わってしまいます。
電卓を使って計算しても、自分の計算結果が回答選択肢の中にないこともあります。
どこかで計算間違いしているか、使った公式が間違っている可能性が高いのですが、そういった場合は別の公式を使うなど再計算を行って解を求めていきます。
何度も計算することがあるので、電卓を使った素早い計算が必要です。
持ち込み禁止の電卓に注意
電験三種の試験で持ち込み禁止=使用できない電卓が取り決められています。
以下に該当する電卓は試験に使用できません。
- 関数電卓
- 数式が記憶できる電卓
- 印字機能を有する電卓
- 音を発する電卓(機能OFFにして使用可)
- スマホの電卓アプリ
- 電子パッド付電卓
- 定規付き電卓
試験で使用できない電卓の条件を見ると、「計算を有利にする機能」、「他人に迷惑をかける機能」が禁止要件になっていると言えます。
関数電卓やポケットコンピュータ(ポケコン)も使えません。
不適合電卓を使用すると「不正行為」とみなされますので、絶対使わないでください。
音を発する電卓については、その機能をOFFにすれば使用可能ですがうっかりONになっていたり、故障してOFFにすることができなかったら即アウトです。
音を発する電卓は使わないことをおすすめします。
当たり前ですが、スマホの電卓アプリも使えません。
電卓の目的以外の機能がある電卓はNG
電卓の目的(四則演算、開平計算(ルート計算))以外に、定規やメモパッドの機能を有する電卓は使用できません。
余計な機能がなく、かつ使い勝手の良い電卓を選ぶことが大切です。
覚えておくべき電卓キーの使い方
電卓には、四則演算(+-×÷)やテンキー、イコール(=)など、誰もが知っているキー以外にもさまざまな機能キーが配置されています。
電卓メーカーや機種によって多少異なってはきますが、私が持っているカシオ製MW-12GTを例にして、電験三種に使用するなら覚えておきたいキーを使ったテクニックを紹介します。
試験前に電卓に使い慣れておくことをおすすめします。
絶対に覚えておくべき機能
まず覚えておかないと、せっかく頭の中で正しい計算式を想像できているのに計算結果が全く違うものになってしまうリスクが生じるほど重要な機能について紹介します。
「√(ルート)」キー
電卓キー | キーの役割 |
---|---|
√ | 表示している数値の平方根を計算する。 |
√(ルート)計算は、電験三種の試験で100%使用するといっても過言ではない機能になります。
計算式では√の後に数字を記載するのですが、計算機では入力順序が逆になります。
√9を求める場合
「9」→「√」の順にキー入力することで、「3」と表示されます。
「AC」と「C」キー
あなたは「AC」と「C」の違いを説明できますか?
当たり前のように使用していて、その違いが分かっていない人も多いのではないでしょうか。
電卓を試験で使用するにあたり、「AC」と「C」の違いをしっかりと理解しておきましょう。
電卓キー | キーの役割 |
---|---|
AC(オールクリア) | メモリー以外の計算、表示を全て消去する。 |
C(クリア) | 表示している数値および答えを消去する。 |
ACキーは電源をONするときにも使用します。
計算をやり直すときはACキーを使いましょう!
計算が速くなる便利な機能
ここからは、覚えておくことで計算が速くなる便利な機能を紹介します。
便利な反面、使いこなせないと間違った計算結果に導いてしまうため注意が必要です。
一文字ずつ削除できる「桁下げ」キー
電卓キー | キーの役割 |
---|---|
表示している数値の一番右の数字を1桁ずつ消去する。 |
うっかり「0」を余分に押しすぎて100が1000になっちゃった!というときに活躍するのが、この桁下げキーです。
表示している数値の最小桁=一番右側の数字を1桁ずつ削除することができます。
C(クリア)キーを押すと全桁打ち直しですが、桁下げキーを押すことで打ち直し時間を短縮することができます。
桁下げキーを押しすぎてしまった場合は、1桁復活はできないので注意が必要です。
かっこ計算ができる「メモリー計算」キー
計算機は数字を入力して四則演算キーを押した瞬間に、計算してしまいます。
(6×7)-(4×5)+(2×3)=28 の計算をする場合
この「()かっこ」付き計算をするために必要なのが「メモリー計算キー」です。
かっこを無視して計算機にキー入力すると、計算結果が「576」というとんでもない結果になってしまいます。
その理由は「かっこ内の計算を先に実行しないから」です。
かっこ内の計算を先に実行させることができる機能が「メモリー計算機能」になります。
電卓キー | キーの役割 |
---|---|
M+ | メモリーに計算結果を加える。 |
M- | メモリーに計算結果を引く。 |
MRC | 1度押しで、メモリー呼び出し。 2度押しで、メモリー削除。 |
実際に「(6×7)-(4×5)+(2×3)=28」の計算をやってみましょう。
- 「6」「×」「7」「M+」
- 「4」「×」「5」「M-」
- 「2」「×」「3」「M+」
- 「MRC」
①-②+③=42-20+6=28 となります。
「MRC」キーを2連続で入力することで、メモリー値がクリアされます。
メモリー機能を使いこなせると計算が速くなりますよ!
「M+」と「M-」を押し間違えると、間違った計算結果になってしまうので、メモリ機能を使う場合は十分使い方に慣れておいてください。
電卓選びのチェックポイント
試験に使用できない電卓を使わなければ、どんな電卓を使っても問題ないと思っていませんか?
試験に持ち込み可能な電卓であっても、持っている機能によって試験の合否に影響を及ぼす可能性があります。
そのなかでも、特に注意して欲しい電卓のチェックポイントをお伝えします。
抑えておくべき電卓の機能
- 電源方式
- ボタンの反応性
- キーロールオーバー機能
詳しく説明していきます。
電源方式
電卓の電源方式は以下の3つに区別できます。
電卓の電源方式
- 電池式
- ソーラー式
- ソーラー+電池式
電卓は電源方式が「ソーラー+電池式」のものを選択してください。
ソーラー式の場合は、自分が照明の陰になってしまいソーラーパネル部分に十分な光が入らないことで、電卓の画面が消えてしまう危険性があります。
電池式の場合は、電池が切れそうになってくると電卓の液晶表示が薄くなって、非常に読み取りにくくなります。
それどころか完全に電池が切れてしまったら、まったく表示されなくなってしまいます。
ソーラーと電池のハイブリッド式を使うことで、電源に関するリスクを減らすことができます。
いくら試験に使用可能な電卓であっても、電源が切れてしまっては使い物になりません。
ボタンの反応性
電卓を使う目的は、すばやく計算を行い答えを導き出すことです。
適当に電卓を選んでしまうと、試験当日計算結果が狂ったり、何度も電卓計算をやりなおすリスクが生じます。
貴重な試験時間が電卓トラブルによって失われてしまうのは非常にもったいないことです。
電卓に関するトラブルポイント
- キーを押したのに反応しない。
- 1度キーを押しただけで、2度押し認識される。
- キーを押したという感触がない。
キーがグラグラな電卓は注意
電卓のテンキーを軽く押してみてください。
軽く押したときに、キーがグラグラ動いてしまう電卓は要注意です。
これによりキーを押した感触がうまくえられなかったり、押す力がうまくかけられなくて手が疲れてしまう可能性があります。
キーの二度押しにつながるリスクもあるため、要チェックです。
キーの大きさに注意
キーのサイズが小さすぎると、うっかり隣のキーを押してしまう可能性があります。
また、キーのサイズが大きい=電卓サイズが大きいばあいは、電卓を操作するときの手の移動範囲が大きくなるため、手が疲れてしまうかもしれません。
電卓は小さすぎず、大きすぎずのサイズがおすすめですよ!
キーロールオーバー機能
キーロールオーバー機能をご存知でしょうか?
キーロールオーバーとは、キーの早打ち機能のことです。
先に押したキーから指が離れる前に、次のキーを押しても入力を受け付けてくれる機能で、キー入力ミスを防ぐための機能でもあります。
これから新しい電卓を選ぶ際には、キーロールオーバー機能があるか?チェックしてみてください。
電卓は2台持ちしておくべき理由
万が一電卓が故障してしまったら、貸してもらえますか?
いかなる理由があったとしても、試験会場の係員から使用可能な電卓を貸してもらうことはできません。
使用可能な電卓を持ち込んだ場合でも電卓が使用できなくなるリスクがあるため、注意が必要です。
- 電卓を持ってくるのを忘れた。
- 電卓の電池が切れてしまった。
- 電卓が故障した。
こういった問題を回避するために、本命の電卓以外にもう一つ電卓を持ち込んでおくことをおすすめします。
もう1台の電卓についても使用可能か、事前にチェックしておいてください。
100均の電卓は避けるべき
100均の電卓使用は避けるべきです。
理由は、CASIOやSHARPなどのメーカー品と比べて故障するリスクが高いからです。
最近は100均の電卓であっても、ソーラー+電池のハイブリッド電源方式のものまでラインナップされているため、100均の電卓でもいいや!という気持ちになるかもしれません。
そうであっても100均の電卓は保証もありませんし、故障して試験で使用できなかったら目も当てられません。
どうしても使用するなら、2台目のバックアップ電卓として使用してください。
キーの反応が悪いものもありますので、私はおすすめしません。
ラウンドセレクター機能は必要なし!
電卓選びをするときに、この切り替えスイッチって何?って思った方はいませんか?
はっきりいって、この切り替えスイッチは電験三種の試験に不要です。
むしろ使うことにリスクがあります。
このスイッチですが、ラウンドセレクター機能と言います。
ラウンドセレクター機能にできること
- 四捨五入
- 切り上げ
- 切り捨て
小数点セレクターで指定した、桁数で四捨五入や切り上げ切り捨てを自動で行ってくれます。
便利な機能に聞こえますが、この機能は不要なんですか?
「5÷3=1.666・・・」のように割り切れない数字を指定した桁数で丸めてくれるので有難い機能ではありますが、電験三種ではこの機能は使わない方がいいです。
その理由は「複数の計算結果を組み合わせて答えを出すから」です。
一つ一つの計算結果を四捨五入や切り上げ切り捨てしてしまうと、その結果と別の結果を掛け合わせた結果がどんどん本当の答えとずれてきてしまうリスクが生じます。
結果、自分の計算結果が回答選択肢の答えと一致せず、不安ながらも近い数値のものを選ぶことになります。
最後の答えにたどり着くまでは、なるべく生の計算結果を使って計算した方が真値に近い答えにたどり着けます。
自分の計算結果と同じ数値が回答選択肢にあると安心しますよね?
電卓の機能はシンプルでいいのです。
ラウンドセレクター機能は使わないことをオススメします。
わたしのおすすめ電卓はカシオのこれ!
電卓選びのポイントは理解できましたが、どれにしようか迷います。
そんなあなたにおすすめの電卓はCASIOのMW-12GT-Nです。
- 安心の1年保証付き
- サイズ感がちょうどいい!
- 機能感がちょうどいい!
安心の1年保証付き
万が一電卓が故障してしまった場合は、購入後1年以内であれば無償で修理してもらうことができます。
保証書は電卓の梱包箱の中に同梱されていますので、なくさないよう大切に保管しておいてください。
保証期間があるのは、品質に自信があることの裏返しとも言えますね!
サイズ感がちょうどいい!
MW-12GN-Nのサイズ
幅103mm×高さ145mm×厚み30.7mm
重量 110g
電卓サイズも大きすぎず小さすぎず、ちょうどいいサイズです。
テンキーも私の指にジャストフィットして、とても使用感がいいです。
また、重量も110gと軽いので持ち運びも楽々です。
「0」「00」「・」「=」以外のキーは、中央部がくぼみ形状になっています。
それにより、キーを押すときに指がフィットしやすくなっています。
キーのグラグラ感もなく、とても押しやすい設計になっています。
使う人を選ばないサイズ感がいいですね!
機能感がちょうどいい!
電験三種の試験のために準備する電卓として十分な機能を持ち、かつ過剰すぎないところがいいです。
過剰なSPECの電卓を選ぶと、無駄なコストアップにつながってしまいます。
ちょうどいい電卓機能
- 12桁デジタル表示
- 早打ち機能(2キーロールオーバー)
- ソーラー・電池のハイブリッド電源式
電卓としての最低限の機能は当然持ちつつ、ハイブリッド電源式であったり、ロールオーバー機能も持っています。
MW-12GT-Nは、電験三種に必要十分な電卓であると言えます。
\ コスパも高くておすすめです! /
その他、時間計算や税金計算機能が備わっています。
電卓は電験三種を受験する人の相棒(まとめ)
- 試験に使用できない電卓があるので注意が必要
- 電卓選びも試験対策として重要な要素と言える
- 万が一に備えて電卓は2台持ち推奨
電卓が電験三種の試験でとても重要な役割を果たしていることに、気づいていただけましたでしょうか?
電験三種の受験者にとって、電卓は相棒そのものです。
試験本番までの学習期間から、試験本番で使用する相棒電卓を使って使い慣れておくことをおすすめします。
私がおすすめするカシオ電卓MW-12GT-Nなど、本記事で紹介した電卓選びのポイントを参考にして、あなたに合った電卓を探してみてください。
あなたを電験三種合格に導いてくれる、すてきな相棒電卓に出会えますように!
電卓2台持ちの重要性もお忘れなく!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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