電験三種は過去問だけで合格できる?何年分やれば独学合格できるのか
こんにちは、せでぃあ(@cediablog)です。
過去問学習だけで電験3種に合格できますか?
令和4年度から、これまで年1回だった試験回数が年2回に増加して、合格するチャンスが2倍に増えました。
それにより試験間隔が6か月となり、180日あまりしか学習期間がありません。
受験勉強できる期間が短くなったので、過去問学習だけで合格したいと思う気持ちになるかもしれません。
結論から言うと、過去問学習だけで合格することはかなり難しいです。
それは、過去問学習に求める効果が学習の「仕上げ」に相当するからです。
習熟度次第で、過去問学習だけの合格も可能ってことですね?
かなちゃん、その自信はどこから出てくるの?
あなたの習熟度によっては、過去問学習だけで電験三種に合格することは可能と考えます。
これから電験三種の学習をやり始める初学者さんは、いきなり過去問を使った学習をしても理解を深めることが難しく、合格への不安を増加させるだけです。
電験三種は合格までに必要な学習時間が「1000時間」とも言われており、より効率の良い学習スタイルを見つけることが合格への近道になります。
✅大学(電気工学科)卒業
✅電験三種に独学で合格
✅電験三種合格をきっかけにプライム上場企業に転職
✅電気・機械二刀流エンジニア
- 過去問だけで合格できる人ってどんな人?
- 何年分の過去問学習をやるべきか?
- 過去問の上手な使い方
過去問だけで合格できる人ってどんな人?
これから初めて電験三種の出題範囲に関する学習をする方は、過去問学習だけで合格することはほぼ不可能と思います。
ではどんな人が、過去問だけで電験三種に合格できるのでしょうか?
- 過去問解説本を読んで解き方が理解できる人
- 電気工学を勉強している現役学生さん
過去問解説本を読んで解き方が理解できる人
過去問解説本の解説文を読んで、解けなかった問題の解き方が理解できたら可能性があります。
でもそんな人は、ある程度の基礎知識を身に着けている人に限ります。
つまり、過去問学習以外の学習をしっかりやってきた人ということです。
ひょっとしたら過去問だけで合格できちゃうかも!
そう思っているあなた。
物は試しです、一度どの科目でもよいので過去問を一年分解いてみてください。
全く解けないはずです。
そして、解けなかった問題の解説ページを読んでみてください。
解説の内容もよく理解できないです。
一般的に書店などに置かれている過去問解説集は、参考書との併用ありきのものとなっています。
電験三種の出題範囲はとても広く、その一部の科目から出題されているのにすぎないからです。
そもそも過去問だけでは、学習範囲を網羅しきれないのです。
過去問だけでは、解けない自分に気づくところで終わってしまいます。
電気工学を勉強している現役学生さん
私は4年生大学(電気工学科)の卒業生ですが、指定された科目の単位を取得した上で実務経験を積むことで試験が免除される「認定取得制度」の対象校でした。
残念ながら学生時代は必須単位を取得することが精いっぱいで、電験三種に必要な単位をすべて取得することができませんでしたが、電気工学科で学ぶ内容は電験三種の出題範囲の学習に使えると考えています。
学生時代にもっと勉強しておけばよかった、と反省しています。
電気の知識に自信があるなら、実際に過去問解説本を使った学習を試してみてください。
何年分の過去問学習をやるべきか?
過去問は最低3年分、できれば5年分学習することをおすすめします。
過去問は電験三種のために学習すべき出題範囲のごく一部の範囲から出題されています。
そのため、幅広い範囲の学習を行うには5年分の学習をしておきたいものです。
既に科目合格している場合は、時間の許す限り10年間の過去問攻略を目指していきましょう。
それでも半年で4科目分の学習をやりきるのは簡単ではありません。
一発合格が出来れば最高ですが、まず1科目合格してモチベーションをアップさせるのもまた、作戦の一つです。
初めに合格を狙うなら「理論」がおすすめです。
過去問の使い回し対策には遡り過去問学習が有効
見逃し厳禁な情報を共有させていただきます。
2024年3月24日に実施された令和5年度下期試験で、ほぼすべての問題が過去問の流用または過去問の類似問題であることが発覚しました。
完全新規の問題は、たったの5問。
令和5年度下期での過去問使用率
- 理論:100%
- 電力:94%
- 機械:83%
- 法規:92%
理論は、なんと100%過去問の流用出題という結果でした。
過去問学習をやりこめば簡単に合格できそうですね!
過去問の流用率を知ると、ついこのように思いがちですが決して「攻略は簡単なこと」ではありません。
なぜなら、15年、20年前、もっと前に出題された問題も採用されているからです。
半年に一度の試験で、どれだけ勉強時間を確保できるかが勝負になってきます。
どれだけ古い過去問まで学習しておくかが、過去問使い回し対策のカギになると言えます。
過去問をとことんやりこんで、過去問の使い回し対策をやっておきたい方向けの過去問題集があります。
習熟度に応じて参考書と併用しよう
よほどの基礎知識を持っていない限り、過去問学習だけでの理解度向上は困難です。
過去問解説本を使った学習を行うことで、解けなかった問題を解くことが出来る知識を身に着けるようにしてください。
そんな知識向上をために準備しておきたいのが参考書です。
参考書の活用例
・まず一通り基礎知識を向上させる。
・過去問学習で解けなかった科目の復習をする。
過去問解説本でもある程度詳しく解説がされているのですが、その問題を解けるようになることだけが目的ではいけません。
解けなかった科目の知識レベルの底上げをしておかなければ、少しひねった問題に対応できないからです。
そのことから、自分が読んでしっかり理解できる参考書選びが重要なのです。
自分の知識レベルに合った参考書選びが大切です!
電験三種は、学習ステップに応じた参考書の選定が重要です。
過去問の上手な使い方
過去問学習とは、電験三種の仕上げ段階で行う学習方法だと思っています。
その理由は、過去問を使った学習に求める目的=得られるメリットにあります。
過去問題集を使って得られるメリットについて紹介します。
- 単元ごとの理解度を把握し、向上させる
- 問題の回答速度を向上させる
- 同一・類似問題出題への対策
過去問学習を使って学習することは、「知識の向上」と「解ける問題のバリエーションを増やす」ことに寄与します。
このことから、過去問学習は試験前の仕上げ学習であり、重要な学習方法です。
過去問を使ったおすすめ学習方法
①過去問を解く
②解けなかった問題について学習する
③再度過去問を解く
④解けるようになるまで②と③を繰り替えす
このように、過去問学習は何度も繰り返して習熟度を磨いていく活用方法になります。
過去問が解けるようになることで、知識が身に着いたという自信を得ることができるのです。
私も、何周も同じ過去問を解いて学習していました
過去問学習は、何周も繰り返して効果が得られるんですね!
どうしても解けない超難解問題は、無理せず後回しにすることも大切です。
本の特徴を分かりやすく紹介してるので、あなたに合った過去問解説本が見つかりますよ!
過去問学習は仕上げの学習におすすめ【まとめ】
- 過去問学習だけで合格することはかなり難しい
- あなたの知識レベルに合った学習方法をみつけよう
- 過去問年数×周回が学習効果を産み出すコツ
まずは参考書学習で、基礎知識を磨きます!
私は参考書を使った学習からはじめて、過去問題集の周回学習により習熟度をアップさせることで、独学合格につなげることができました。
半年に一度の試験間隔と学習期間が短くなりましたが、焦りは禁物です。
「ローマは一日にして成らず」ということです。
まずは過去問学習できる習熟度まで、知識レベルを高められるように頑張ってください!
学習の仕上げには、過去問の周回学習がおすすめです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント