電験三種は過去問使いまわし対策すべき?理論のおすすめ過去問学習法とは
こんにちは、せでぃあ(@cediablog)です。
電験三種の試験問題に、過去問が使いまわされているって本当ですか?
令和4年度の電験三種試験「理論」にて、過去に出題された問題とまったく同じ問題が7問も出題されていたことをご存知でしょうか?
令和4年度「理論」で過去問が使いまわされた問題数
・上期(2022年8月試験):4問
・下期(2023年3月試験):3問
さらに、重大情報です!
2024年3月24日に実施された令和5年度下期試験では、なんと理論の過去問流用率が100%という驚愕の事実が発覚しました。
令和6年度上期でも過去問の流用傾向は続いています。
回答選択肢の順番は過去問と入れ替えているようですが、出題されている問題は使い回しまたは類似問題でした。
たくさんの問題が使いまわしだったんですね!
今後の事はわかりませんが、直近では過去問流用率が高い傾向にあることは間違いないです!
このような高い過去問の流用傾向が見られた今、対策しないともったいないですよね?
本記事では、そんな「過去問の使いまわし対策」としておすすめしたい電子書籍をご紹介します。
10年以上前の過去問から、使いまわしされそうな選りすぐりの問題がピックアップされていて、実際に令和4年度に使いまわしされた問題の一部が記載されています。
過去問の使いまわし傾向が見られた今、10年以上前の過去問を使った学習はとても有益であると考えます。
分かっている傾向に対しては、出来る限りの対策しておきたいですね!
\ ついに電力もラインナップに追加! /
大学卒業後、社会人になり転職して2社目のエンジニアリング会社に派遣社員として勤めてから、自身のステータスアップのために独学で勉強を始めました。
通算で4回受験し、勉強開始から4年後の2006年に晴れて『合格者』となり第三種電気主任技術者免状を受領。
- 合格に近づくための過去問題集を探している人
- 電験三種「理論」の合格を目指している人
- 「直流」「交流」など、分野ごとに過去問学習をしたい人
全科目の過去問をやりこみたいストイックな方には、こちらの記事もおすすめです。
電験三種の概要と試験日
電験三種は「第三種電気主任技術者」のことを言います。
電気事業法に基づく国家資格であり、取得することで電気主任技術者という独占業務に就くことができます。
受験科目は「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目あり、この全てに合格することで『免状』が交付されます。
項目 | 上期試験 | 下期試験 |
---|---|---|
CBT方式試験日 | 7月4日(木)~7月28日(日) | 2月6日(木)~3月2日(日) |
筆記方式試験日 | 8月18日(日) | 3月23日(日) |
受験申込受付期間 | 5月20日(月)~6月6日(木) | 11月11日(月)~11月28日(木) |
項目 | 上期試験 | 下期試験 |
---|---|---|
CBT方式 試験日 | 7月4日(木) ~7月28日(日) | 2月6日(木) ~3月2日(日) |
筆記方式 試験日 | 8月18日(日) | 3月23日(日) |
受験申込 受付期間 | 5月20日(月) ~6月6日(木) | 11月11日(月) ~11月28日(木) |
電験三種の受験申込方法については、こちらの記事にて詳しく説明しています。
誰でもわかるもっと!過去問題集の概要
誰でもわかるもっと!過去問題集は、1999年~2012年の試験問題から選りすぐられた問題が、学習テーマごとにまとめられている電子書籍です。
すべての過去問が掲載されているわけではなく、厳選問題集になります。
実際に使いまわしされた問題についてはこの後詳しく紹介しますが、2002年~2008年の問題が使いまわされていることが確認されています。
本書籍は、この使いまわし実績を基に「10年以上前の過去問が学習できる書籍」として出版されました。
世間で販売されている過去問は、直近の過去10年分が一般的です。
今回紹介する書籍は希少かつ、最近の出題傾向を捉えた画期的な過去問題集だと言えます。
- 発行者:誰でもわかる電験参考書研究会
- 販売形態:電子書籍として販売
- ページ数:フルカラー481ページ
- 価格:1,680円(税込み)
半年間学習する場合、1カ月当たりのコストは280円とお財布に優しい価格設定です。
電子書籍なので、スマホやタブレットで通学・通勤中の電車内など、いつでもどこでも勉強ができます。
印刷すれば、手書きの書き込み学習もできちゃいますよ!
481ページもの大ボリュームでこのお値段は、お得感がありますね!
Amazonサイトにて、この電子書籍の一部を無料で読むことができます。
いつの過去問が使いまわされたのか?
本記事冒頭にもお伝えしましたが、令和4年度の上期・下期共に「理論」で過去問の使いまわしが確認されています。
令和4年度といえば、試験回数がこれまでの年1回から2回に増えた初年度であり、試験問題も年に2回分作らないといけなくなりました。
この問題作成の負担軽減対策として、一部の問題を使いまわししているのかもしれません。
実際にいつの過去問が使いまわされていたのか、詳しく紹介していきます。
CBT方式が始まり、使いまわし傾向が加速する可能性が十分あります!
10年以上前の問題が使いまわされている
- 問6:2008年問5と同じ
- 問10:2002年問9と同じ
- 問12:2008年問12と同じ
- 問16:2004年問17と同じ
- 問1:2007年問3と同じ
- 問5:2004年問5と同じ
- 問9:2004年問7と同じ
令和4年度の上期・下期で使いまわされていた過去問は、2002年~2008年の問題でした。
10年以上も前の問題を使いまわすことで、直近で試験を受けた人との有意差が出ないように考慮されている可能性があります。
令和4年度上期の過去問使いまわし事例紹介
令和4年度上期(2022年8月)の過去問使いまわし事例は、4問ありました。
今回この4問について、紹介していきます。
- 問6:2008年問5と同じ
- 問10:2002年問9と同じ
- 問12:2008年問12と同じ
- 問16:2004年問17と同じ
2008年の問題から2問も使いまわされていたんですよ!
問6:2008年問5と同じ
この問題は、もっと!過去問題集で取り扱われている問題です。
回答の選択肢までまったく同じ構成になっています。
問10:2002年問9と同じ
この問題は、もっと!過去問題集で取り扱われている問題です。
静電容量の単位が「F」と「mF」で異なりますが、値としては同一値です。
問12:2008年問12と同じ
この問題は、もっと!過去問題集で取り扱われていない問題です。
問題、回答選択肢ともに同じです。
問16:2004年問17と同じ
この問題は、もっと!過去問題集で取り扱われていない問題です。
こちらも同じ問題になっています。
令和4年度下期の過去問使いまわし事例紹介
令和4年度下期(2023年3月)の過去問使いまわし事例は、3問ありました。
今回この3問について、紹介していきます。
- 問1:2007年問3と同じ
- 問5:2004年問5と同じ
- 問9:2004年問7と同じ
使いまわされた3問中2問が、2004年の試験問題でした!
使いまわされた全3問、もっと!過去問題集で取り扱われています。
問1:2007年問3と同じ
電気力線の図や、回答の選択肢までまったく同じ構成になっています。
問5:2004年問5と同じ
こちらの問題も、電気回路図や回答選択肢が完全に使いまわされています。
問9:2004年問7と同じ
こちらの問題もまたまた、電気回路図・回答選択肢ともに同じです。
完全コピー状態での使いまわし傾向を見ると、ますます過去問学習の重要性が見えてきますね!
苦手分野に特化した学習にも使える
この書籍は全11章で構成されています。
理論の過去問から選りすぐりの問題を、11の項目に振り分けてまとめられています。
苦手な分野を徹底的に攻略するのもいいですし、全章やりこんで過去問の使いまわし対策に活用する手もあります。
1章:直流
2章:交流
3章:三相交流
4章:磁気
5章:静電気
6章:コンデンサ
7章:過渡
8章:共振回路
9章:計測
10章:電子
11章:半導体
過去問としてだけでなく、参考書としても十分活用できる書籍だと思います。
強化したい科目をとことんやりこめる構成になっています!
途中でつまずかせない工夫がされている
もっと!過去問題集は、これから過去問を使った勉強をする人にもやさしい工夫がされています。
その特徴(メリット)について、紹介します。
- フルカラーで読みやすい
- とにかく解説が詳しすぎる
- 回答に使う公式も併記されている
「誰でもわかる」シリーズは、基礎知識から学習したい人向けに、わかりやすさを重視して書かれています。
この本を読んで学習する人がわかりやすい!と思えるような特徴がありますので、ご紹介します。
詳しく説明していきます。
フルカラーで読みやすい
黒一色の解説書だと、どこが重要な要素か理解しにくかったりしますよね?
フルカラーのいいところをふんだんに使って、「矢印の色分け」「ハッチング」などの工夫がされています。
上記の例ですと、左側の回路を赤色、右側の回路を青色で色分けして解説しています。
計算式が多い場合は、特にありがたいですよね!
とにかく解説が詳しすぎる
誰でもわかるシリーズは、わかりやすさを意識して作られています。
一気に答えにたどり着く解説ではなく、ひとつひとつ順番に計算を進めていく解説になっています。
回答にたどり着くまでの過程も理解できると嬉しいですよね!
回答に使う公式も併記されている
公式を使って回答する必要がある問題が、多数存在しています。
そういった問題では、解説欄に公式が併記されているため、参考書を開いて回答に使う公式を調べなくてもよいです。
この本を読むだけで、過去問の解き方を理解できる「ていねいな解説」となっています。
Kindleアプリのインストールと本の読み方
PC版のKindleアプリによる、インストール方法と本の読み方を紹介します。
①無料のKindleアプリをインストールします。
スマホアプリ版も使いやすい仕様になっています
②PCのOSを選択し、カートに入れます。
③レジに進をクリックして購入画面に移動します。
④コンテンツにアクセスをクリックします。
⑤商品を表示をクリックします。
⑥ダウンロードをクリックします。
⑦アプリをインストールします。
⑧amazonアカウントでログインします。
⑨購入した本をダブルクリックすると読むことができます。
アプリを再度開くときは、デスクトップ上のKindleアプリのショートカットから開くことができます。
過去15年分の過去問解説集もあります
今回紹介しているもっと!過去問題集は、いまのところ「理論」のみ出版されています。
機械・電力・法規についても過去問使いまわし対策として、10年以上前の過去問題集を使って勉強したい!というかたもきっと多いはず。
そんなあなたには、こちらの過去問題集がおすすめです!
理論以外もおなじく過去問の使い回し傾向が強い状態なので、なるべく多くの年数分学習しておくことをおすすめします。
オーム社シリーズ
問題と解答が見開きになった構成になっています。
各問題に対して、難易度と重要度が3段階で示されており重視すべき問題を選びやすいです。
電子書籍と単行本どちらも取り扱いがあり、電子書籍の方がお値打ちな価格設定となっています。
電気書院シリーズ
安定の電気書院シリーズです。
問題と解答解説が見開きなっているタイプです。
こちらは単行本のみ販売されています。
とにかく多くの過去問を実践したい方はぜひ!
過去問の使いまわしの事実は見逃せない(まとめ)
- 令和4年度の理論では、10年以上前の過去問が使いまわされている
- この書籍は、分野ごとの問題集としても活用できる
- ていねいで分かりやすい解説が特徴的な電子書籍
まさに過去問の使いまわし対策に最適な問題集ですね!
ここまで顕著な過去問使いまわし傾向が見られると、10年以上前の過去問を攻略しておくことがいかに重要であるかお分かりいただけたかと思います。
「もっと!過去問題集」を活用すれば、過去問の使いまわし対策だけでなく、理論の知識向上が期待できて一石二鳥です。
あなたもぜひ、過去問の使いまわし傾向を逆手にとった学習で合格をつかみ取ってください!
\ 使いまわし対策しないともったいないです! /
この記事が、あなたの電験合格の一助となれば幸いです!
\ 「電力」のもっと!過去問題集が新登場 /
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
電気の基礎から学べる、分かりやすい基礎学習参考書をお探しの方向けの記事です。
直近10年分の過去問解説書をお探しの方は、こちらの記事もおすすめです。
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