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KiCadのダウンロード方法と使い方|初めての基板設計、見積発注方法を解説

このたび、基板設計未経験の私が初めて無料で使える基板設計ソフトウェア「KiCad(キキャド)」を使った基板設計にチャレンジしてみました。
オリジナルデザインの基板設計は素人が手を出すべきでない難しい領域だと思っていましたが、簡単な回路であれば初心者でも1日で設計~見積・発注まで行うことができる難易度であることが分かりました。
私がチャレンジした基板設計内容
- マイコンを使わないハード回路
- タクトスイッチを押したらLEDが点灯する単純回路
- 回路は基板の表面と裏面のみ
本記事では、私と同じ基板設計初心者の方に向けた基板設計~見積発注までの流れを分かりやすく解説します。

シンプルな電気回路を題材にして、基板設計~発注方法までの流れを理解しやすくしています。


せでぃあ
✅電験三種合格者
✅プライム企業に勤める電気・機械設計エンジニア
✅子供と一緒に電子工作を作り、2作品で発明くふう展受賞経験あり
✅本ブログにてArduinoビジュアルプログラミングLESSON記事投稿中
✅YouTubeチャンネル「せでぃあブログちゃんねる」運営中
- KiCadのダウンロード方法とインストール方法
- KiCadを使った基板回路設計のやり方
- ガーバーデータの生成方法と基板製作見積の取得方法


PCBGOGOでは、新規ユーザーに対して$1で基板を製作するサービスを行っています。
※別途Paypal、クレジットカード決済手数料で1$が必要となりますが、2$でオリジナル基板製作が可能です。



基板設計から製作依頼方法まで、100枚以上の画像を使って分かりやすく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
基板設計テーマと使用機器
まずはじめに、私が初めての基板設計するために選んだテーマを紹介します。
今回私が作った基板回路は「タクトスイッチを押したらLEDが点灯する」という単純な回路です。
制御設計の観点からしたら楽勝すぎるお題ですが、はじめて基板設計にチャレンジする人が基板製作までに必要な作業を一通り理解するのに最適なテーマだと思います。
- 単三電池×2本
- 電池ボックス
- バッテリースナップ
- LED
- 220Ω抵抗器
- タクトスイッチ
- ターミナルブロック(1×2)
今回LEDと抵抗器、タクトスイッチはELEGOOスターターキットに含まれるパーツを使いました。
電源関係


電池ボックスに単三電池を2本セットして、DC3V電源として使います。
バッテリースナップにより電池ボックスから基板のターミナルブロックに接続します。



単三電池×2本も忘れずに準備してください。




LED


赤のLED(発行ダイオード)を使用します。
LED素子にはプラスマイナスの極性があるため配線時には注意が必要です。
極性を間違えて配線すると、LEDは点灯しません。
抵抗(220Ω)


220Ωの抵抗を使用し、LEDに接続します。
LEDは流せる電流値に制約があるため、抵抗を直列つなぎすることでLEDに流れる電流を調節します。
抵抗は極性がないので、配線時に方向を気にする必要はありません。
LEDを点灯させるために接続する抵抗の選び方については、こちらの記事で詳しく説明しています。
タクトスイッチ


タクトスイッチは押しボタンスイッチのことで、ボタンが押されている間のみ内部接点がつながります。
このようなボタンをモーメンタリスイッチといいます。
金属端子が飛び出している面が、スイッチ接点が開閉する端子面になります。



ボタンを押すと指を離しても状態が保持されるスイッチはオルタネイトスイッチと呼ばれます。
ターミナルブロック


バッテリースナップのリード線と基板側を接続するために、ネジ締め式のターミナルブロックを使用します。
VCC(+3V)とGND(-)を接続するため、2ピンタイプを使います。
私は今回、下記キットに含まれるターミナルブロックを使いました。


KiCadのダウンロードとインストール方法
KiCad(キキャド)は無料で使用することができる、プリント基板(PCB)設計ソフトウェアです。
KiCadを使うだけで、基板回路設計、回路パターン設計、基板デザイン設計など製作するために必要な設計業務を一通り行うことができます。
私も今回初めてKiCadに触れましたが、無料で使用できるCADとは思えないくらい使いやすいツールであると感じました。
ここからはKiCadのダウンロードとインストール方法について解説します。


ダウンロードページに移動するので、インストール対象のOSを選択します。
私はWindowsPCにKiCadをインストールするため、Windowsを選択しました。


どこのサーバーからインストールファイルをダウンロードするか選択します。
Arduinoの拡張ライブラリの保存先として広く利用されている「GitHub」を選択するのが無難だと思います。


サーバーをクリックするとダウンロードが開始されるので、待ちます。
どのサーバーを選択しても同じインストールファイルがダウンロードされます。


KiCadインストールファイルはダウンロードフォルダに保存されているので、ファイルをダブルクリックしてインストールを実行します。


KiCadセットアップ画面が表示されるのでNextをクリックします。


KiCadを使用するユーザーを問われますが、こだわりがなければ上の(全てのユーザー)を選択して「Next」をクリックします。


デフォルト設定のまま、設定を変更しないで「Next」をクリックします。


KiCadの保存先を選択する画面が表示されます。
デフォルト設定のまま「Install」をクリックします。


インストールするPCによっては、KiCadをインストールする前にVisualCのランタイムがインストールされることがありますが、キャンセルしないでそのままインストール完了するまで待ちます。


KiCadのインストールが開始されるので、完了するまで待ちます。


インストール完了画面が表示されるので「Finish」をクリックします。


初めてインストールする場合は、「デフォルト設定を使って開始する」を選択し「OK」をクリックします。
KiCadを使った基板設計のやり方
KiCadのインストールが完了したら、実際に基板設計を進めていきます。
基板設計~見積・製作準備のプロセスは以下となります。
- プロジェクト作成
- 基板回路図の作成
- フットプリントの割り当て
- 基板デザインの作成
- ガーバーデータの作成
これらのプロセスを順番に説明していきます。



まずはKiCadを実際に触って、使い方に慣れてもらえたらと思います。
プロジェクトを作成する
まずは基板設計プロジェクトを作成するところから始めます。


KiCadを開いたら、ファイル→新規プロジェクトをクリックします。


任意の保存場所に、任意のプロジェクト名を付けて保存します。



私はプロジェクト名を「LED_SW」にしました。


画面左側のツリーにプロジェクトファイルが生成されます。
これでプロジェクトファイルの新規作成は完了です。
基板回路図を作る
まずは基板の電気回路図(どの端子とどの端子が電気的に接続されているかを示す図)を作成します。





見慣れない記号があると思いますが、このあと詳しく解説しますので今は気にせず読み進めていってください。


回路図エディターのアイコンをクリックして、回路図エディター画面を開きます。


回路図エディター画面が開きます。
マウスホイール回転:図面枠の拡大・縮小
マウスホイール押し下げ+マウス移動:図面枠の移動


画面右上のシンボル配置アイコンをクリックして、シンボル選択ウィンドウを表示させます。
まずはじめに、ターミナルブロック「Screw_Terminal_01×02」を配置します。
検索窓にシンボル名の一部を入力すると見つけやすいです。
シンボル名をダブルクリックすることでシンボル選択ができます。


選択したシンボルがマウスカーソルについてくるので、回路図上の任意の位置でクリックして配置します。
あとで配置位置や向きの調整を行うので、まずは気にせず適当な位置に配置すればOKです。
タクトスイッチ:SW_Push
LED:LED
抵抗:R
これら3つのシンボルを配置していきます。


タクトスイッチを選択して配置します。


LEDを選択して配置します。


抵抗器を選択して配置します。


今回使用する4つの電子パーツのシンボル配置が完了しました。


配線図を書きやすいように、シンボルの向きや位置を調整していきます。
シンボル回転:シンボル選択してRキー
シンボル左右反転:シンボル選択してXキー
シンボル上下反転:シンボル選択してYキー


LEDは極性を持つ電子パーツで、プラスマイナスの接続方向を間違えると点灯しませんので注意してください。


画面右上のワイヤーアイコンをクリックして、端子間の接続配線を図示します。
配線途中でクリックすると、折り曲げ中間点を設けることができます。
電源ラインに対して、電源シンボルを配置します。
VCC:電圧印加ライン(+)
GND:接地ライン(-)


画面右上の電源シンボルアイコンをクリックして、検索窓で「VCC」と入力して検索します。
powerツリー下のVCCをダブルクリックして、VCCを選択します。


ターミナルブロック1番と2番が電源供給端子になります。
どちらをVCC(+)側にするかは、極性の区別があるLEDで決まります。
LEDは記号の矢印の向きに電流が流れる、つまり「+(アノード側)」⇒「-(カソード側)」の向きに流れます。
よって、端子になります。1番がVCC、2番がGNDとなります。


GNDも同様に、電源シンボルアイコンをクリックしてGNDを選択します。
ターミナルブロック1番側のラインに接続します。



電源シンボルもRキーで回転が可能です。
KiCadでは、どの線が電源線なのかを示す必要があります。(後述しますが、これをやらないとエレクトリカルチェックでエラーがでます)
電源であることを示すために図面上で電源ラインに「PWR_FLAG」を接続します。


画面右上の電源シンボルアイコンをクリックしてシンボル選択ウィンドウを表示させ、「PWR_FLAG」をダブルクリックして選択します。


「VCC」と「GND」ラインにPWR_FLAGシンボルを接続します。
KiCadでは未配線の端子が残っていないか?などの配線チェックをする機能があり、ERC(エレクトリカルルールチェッカー)といいます。
配線図が完成したら、必ずERCを実行するようにしましょう。


画面上にあるERCアイコンをクリックして、ポップアップ画面を表示させます。
「ERCを実行」をクリックして、エレクトリカルルールチェッカーを実行させます。


ERCを実行すると、様々なルールに対するチェックをしてくれます。


ERC実行完了後にエラーが0であれば、問題なしということです。
これで回路図作成は完了です。
フットプリントを割り当てる
今回使用する電子パーツに対して、「ピンの太さ」「ピン間の距離」「パーツの外形寸法(基板上への配置寸法)」などの情報を紐づけることを「フットプリントの割り当て」と言います。
- D1:LED
- J1:ターミナルブロック
- R1:抵抗器
- SW1:タクトスイッチ


フットプリントの割り当て手順
- 画面上のフットプリントの割り当てアイコンをクリック
- フットプリントの割り当て対象をクリック
- フットプリントライブラリから選択
- フットプリントをダブルクリックして割り当て実行
今回はTHTタイプの電子パーツを使用しますので、THTのライブラリを選択します。
THT:スルーホールタイプ(リード線が付いているパーツ)
SMD:基板表面に実装するタイプのパーツ
- D1:LED_THT
- J1:TerminalBlock
- R1:Resistor_THT
- SW1:Button_Switch_THT
今回割り当てしたフットプリントは下記になります。


各シンボルに対するフットプリントの補足
- LED:LED頭の直径が3mmタイプ
- ターミナルブロック:ピン間隔が5mm
- 抵抗:Lは抵抗体の長さ、Dは抵抗体の直径、Pは配線穴のピッチ(これが重要)
- タクトスイッチ:ピンを除いたスイッチ部の高さが5mm、配線ピンのピッチが6mm(これが重要)
タクトスイッチのスイッチ高さは、後述する3Dビューワーでの表示など部品の見た目や干渉チェックで必要となる要素となります。
基板設計するにあたり「ピンを通す穴径やピッチが使用する機器とあっているか?」がフットプリント割り当て時に考慮すべき重要なポイントとなります。



基板の穴あけ加工ピッチやサイズなどがフットプリントで決まります。
フットプリントのチェック方法
選択したフットプリントの画像を確認することができます。


フットプリントの割り当てウィンドウが開いた状態で、フットプリントを選択し画面左上のフットプリント表示アイコンをクリックします。


フットプリントの画像が表示されるので、画面左側の計測ツールアイコンをクリックしてピン間の距離測定などを行い実際に使用する機器とピッチがあっているか、挿入するピンよりも大きな穴径になっているかなどを確認すると安心です。
基板デザイン作る


いよいよ基板の外形や配線パターンレイアウトなどを設計していきます。


回路図エディター画面上にあるPCBエディターアイコンをクリックします。


PCBエディター画面が開くので、画面左側の「mm」アイコンをクリックしてグリッドピッチの単位を「mm」に設定します。


画面上の「回路図から基板を更新」アイコンをクリックして、「基板を更新」ボタンをクリックします。


回路図エディターでフットプリントの割り当てを行ったパーツがまとめて読み出されますので、PCBエディター画面上の適当な位置に仮配置します。


配線間のクリアランスと、配線幅をデフォルト設定値から変更します。
実際は電流値によって配線幅を選択するのですが、今回は配線パターンを分かりやすくするために1mmで設定します。
パターン幅1mmで許容できる電流1Aが目安だと言われています。


製作する基板の外形を設定します。
画面右側のレイヤー選択部にて「Edge.Cuts」レイヤーを選択します。
図面内にて基板外形指定始点でクリックし、終点位置でもう一度クリックすることで外形が決定します。
今回は50mm×40mmの基板外形サイズで設定します。


基板の4コーナーに取り付け用の穴(M3ネジ用のΦ3.2抜き穴)を開ける設定をします。


画面右側のフットプリントを追加アイコンをクリックして、検索窓に「mount」と入力します。
アイテム欄から「MountingHole_3.2mm_M3」をダブルクリックして基板のコーナー部に配置します。


REF**という文字が基板上に印刷されてしまうので、表示されないようにします。


表示チェックボックスのチェックを外して、OKボタンをクリックします。


印字させたくない表示を消すことができました。


1つの穴シンボルを選択して「Ctrl+C(コピー)」と「Ctrl+V(ペースト)」をすると穴シンボルが複製できるので残りの3か所についても配置します。


先ほど仮置きした電子パーツのフットプリントを基板デザイン内に配置します。
端子の部分(赤丸・赤四角の部分)に回路図エディター画面で設定した線番(VCC、GNDなど)が表示されていますので、同じ線番同士を配線パターンでつなぎやすい配置にします。



あらかじめ端子間に線が引かれているので、これを参考に配置してください。
フットプリントを選択した状態でRキーを押すとシンボルの回転が可能です。


まずは基板表側の配線パターンを設定します。
画面右側のレイヤー選択欄から「F.Cu(表面の銅配線)」レイヤーを選択します。
配線開始の端子をクリックして配線開始し、接続先端子でクリックすると配線指示が完了します。


今回はタクトスイッチとLED(アノード)を基板裏側配線パターンで接続します。
次に基板裏側の配線パターンを設定します。
画面右側のレイヤー選択欄から「B.Cu(裏面の銅配線)」レイヤーを選択します。
配線開始の端子をクリックして配線開始し、接続先端子でクリックすると配線指示が完了します。



中間点でクリックすると、配線パターンを曲げることができます。
基板の余った部分にベタグランドを追加することにより、基板の安定動作やノイズ耐性が向上するとの情報がネット上にあったので、それにならって基板裏面にベタGNDを配置してみます。


画面右側の「塗りつぶしゾーンを描く」アイコンをクリックして、ベタGNDの開始点をクリックします。


導体ゾーンのプロパティ画面が表示されるので「GND」を選択して、OKボタンをクリックします。


終点でもう一度クリックすることで、ベタ塗りする外枠が設定されます。


画面右側の選択アイコンをクリックして、塗りつぶし外枠を右クリックします。
ゾーン→すべてのゾーンの塗りつぶしをクリックします。


ゾーン選択された範囲がGNDと接続するベタ印刷となる設定がされました。
あらかじめ裏面配線パターンとして設定されていた、タクトスイッチとLEDの配線パターンの周りはベタ印刷されません。
配線パターンのクリアランスなどのデザインルール上の問題がないかをチェックするDRC(デザインルールチェッカー)を実行してエラーチェックします。


画面右上にあるデザインルールチェッカーアイコンをクリックします。
「DRCを実行」ボタンをクリックして、デザインルールチェッカー(DRC)を実行します。


エラーが出なければ、問題ありません。
基板上に文字を印刷することができます。
せっかくオリジナルの基板を製作するなら設計者の名前を印字しておきたいと思い「designed by cedia」と印字します。
あなたの名前や基板の説明など、お好きな文字列を設定してみてください。


画面右側のレイヤー選択欄から「F.Silkscreen(表面のシルク印刷)」レイヤーを選択します。
画面右側のテキスト描画アイコンをクリックして、印字したい文字列を設定しOKボタンをクリックします。


基板上に印字したい文字列を配置して、設定完了です。



せっかくですから世界に一つだけのオリジナル基板っぽさを出したいですよね。
基板にフットプリントを割り当てた電子パーツが取り付けられた状態を3Dで確認することができます。


表示→3Dビューアーをクリックします。


3Dで基板イメージを確認することができますので、配線パターンや機器の配置などを確認してください。
フットプリントで設定した機器が取り付けられていますが、今回は基板のみ製作しLEDなどの準備と半田付けは自分で行います。
これで基板デザイン設定が完了し、すべての基板設計が完了しました。



基板設計作業お疲れ様でした!
ガーバーデータを生成する
基板設計が完了したら、基板製作するために基板設計情報をガーバーデータという形式に変換して出力します。
PCBGOGOへ基板の見積・製作依頼した際の設定内容を紹介します。
表面、裏面の配線パターンや基板外形サイズなどをデータ化します。


画面左上のプロットアイコンをクリックして、プロット画面を開きます。
出力ディレクトリの欄に任意のガーバーデータ出力先「garber」などを設定します。
最後にプロットをクリックしてガーバーデータを作成します。
ドリルファイルは基板に穴を開けるために必要なデータになります。


画面左上のプロットアイコンをクリックして、プロット画面を開きます。
ガーバーデータ出力プロットした画面のまま操作を続けてもOKです。
ドリルファイルを生成ボタンをクリックします。


新たにウィンドウが表示されるので、ガーバーデータ生成時と同じ出力フォルダにした状態で生成ボタンをクリックしてドリルファイルを生成します。


プロジェクト保存フォルダ内にガーバーデータフォルダが生成されています。


フォルダ内にガーバーデータとドリルファイルが保存されています。
PCBGOGOで基板見積取得・製作するには、圧縮データに変換したガーバーデータをアップロードする必要があります。
ですので、あらかじめガーバーデータ保存フォルダを「ZIP」形式の圧縮ファイル化しておきます。


ガーバーデータフォルダを右クリックして、圧縮先→ZIPファイルをクリックします。


圧縮フォルダが生成できました。



これでオリジナル基板の見積もり・製作依頼ができる準備が整いました。
基板製作見積もりと発注


「PCBGOGO」は中国・深センの基板製造&部品実装メーカーであり、世界中の10万人以上の顧客に高品質なプリント基板と実装サービスを提供している企業です。
PCBGOGOの特徴
- 新規ユーザー限定の割引特典が受けられる
- 日本語でのサポートが得られる
- ガーバーデータをアップロードするだけで基板製作依頼できる
公式サイトは完全日本語対応しており、無料会員登録をすると専任のサポート担当者が割り当てられて基板製作に関する質問事項に答えてくれます。



初めて基板製作依頼するにあたり、気軽に日本語で相談ができるのは嬉しいですよね。
新規ユーザー限定の基板製作割引き特典について
新規ユーザー限定特典内容について、かんたんに説明します。
特典の内容をざっくりいうと
- 特典内容は「$25割引きサービス」
- 基板の素材はFR-4(ガラスエポキシ)
- オンライン決済手数料$1が別途必要
特典内容は「$25割引きサービス」
公式サイトでは$1で基板作成ができると記載がありますが、初回注文に対して$25まで割引が適用されることで実現します。
基板製作費用$5+送料$21(DHLの場合)-割引き特典$25=$1
基板の素材はFR-4(ガラスエポキシ)
プリント基板で一番なじみのある基板で、基板表面は緑色のレジストインクに白色のシルク印刷がされる基板です。
新規ユーザー特典が受けられるのはFR-4素材の基板限定となりますが、特に気にすることはありません。
オンライン決済手数料$1が別途必要
- Paypal
- クレジットカード(VISA、MASTER、JCB他)
日本からPCBGOGOに基板製作を発注する場合はオンライン決済を使用することになります。
利用できるオンライン決済方法は上記の2種類で、どちらも決済手数料が別途$1かかります。
つまり、新規ユーザーは$2で基板を5枚製作できちゃいます!(5枚とも同じ基板デザインになります)
DHLでの飛行機送料は通常$21もするので、送料が$1となるのは非常にありがたいです。



初めての基板製作される方には、ぜひ使って欲しい特典です!
基板製作見積もりから発注までの手順
ここからは先ほど生成したガーバーデータを使って、見積りから初回ユーザー特典を利用して発注する手順を解説します。
基板製作見積依頼するにあたり、無料の会員登録が必要となります。
PCBGOGOの公式サイトを開きます。


右上のログインボタンをクリックします。


ログイン/新規登録画面が開きます。
これから会員登録するので、画面右上の「会員登録に進む(無料)」をクリックします。


ステップ1から順番にメールアドレス登録などを進めていきます。
ステップ5まで進めると会員登録が完了します。



会員登録はとってもかんたんです。
会員登録が完了したら、設計したオリジナル基板のガーバーデータを入稿して見積り金額の確認と設計データのチェック依頼を行います。


公式サイトを開いて、画面左上の「自動お見積もり」をクリックします。


自動お見積り画面が開くので、画面右上のログインボタンをクリックしてログインします。
ログイン状態になったら、画面中央の「即時お見積もり」をクリックします。


ガーバーデータを入稿をクリックします。


基板設計時に生成した圧縮済のガーバーデータフォルダを選択します。


基板サイズや層数がガーバーデータから自動的に抽出されて表示されます。


ガーバーデータを入稿すると、基板素材などが自動的に選択されますのでそのままの状態にします。
ここからが新規ユーザー割引き特典を使うために重要なポイントがあります。
画面右側の「リードタイム」と「送料」の欄にて、必ず新規ユーザー割引にチェックをいれてください。
2か所の新規ユーザー割引にチェックをいれることで、合計$26と表示されていても支払い直前の画面にて$25割引き特典が適用されます。
「カートに入れる」ボタンをクリックします。


カート内画面にて、基板のステータスが「データ確認中」となり、PCBGOGO側でガーバーデータファイルに問題がないかチェックをしてくれます。
チェックの結果は会員登録した際に登録したメールアドレスに届きます。
PCBGOGOのデータチェックに問題がなければ、基板製作の発注を行います。


PCBGOGO公式サイトにログインして、カート画面を開きます。
製作したい対象基板にチェックを入れて、画面右下の「レジに進む」をクリックします。


まずはじめに配送方法を選択します。
デフォルトでチェックが入っているDHLを選択します。
続いて支払い方法を選択します。
オンライン決済方法はPaypalかクレジットカードから選択が可能です。
決済手数料$1が必要となり、合計金額が$2と表示されていれば初回ユーザー割引特典が適用されています。
最後に支払いボタンをクリックして、支払いを実行します。


支払いが完了すると、ステータスが「製作中」となり基板製作が開始されます。



基板の製作状況(どんな工程まで進んでいるか)も注文履歴画面からチェックすることができます。
これで発注手続きが完了しました。
基板が完成して発送されると、メールで連絡がきます。
基板が納入されたのでレビューします
基板を発注してから6日程度で基板が到着しました。
今回は基板の製作に2日、飛行機輸送で4日のリードタイムとなりました。
オリジナル基板を2日で製作してくれて、決済手数料含めて2$とはなんとも嬉しいですね!



発注から1週間以内に手元に届くのは有り難いです。


DHLのビニール袋に包まれた状態で配送されました。


袋を開けると、PCBGOGOのロゴとイラストが印刷された箱が登場!


箱を開けると緩衝材で保護された状態で収納されていました。


中にはオリジナル基板が5枚重なった状態で入っていました。.


基板表側には「designed by cedia」のシルク印刷がかすれなく、印字されていました。
裏側もベタGNDが施されているのがわかります。



設計通りのデザインに仕上がっていて満足です!
基板にパーツをはんだ付けして動作をチェック
基板に電子パーツをはんだ付けして、動作確認まで行って行きます。
はんだ付け作業


今回は4つの電子パーツをはんだ付けします。
- ターミナルブロック
- タクトスイッチ
- 赤色LED
- 220Ω抵抗器


ターミナルブロックからはんだ付けしました。
理由は、ピンが短く太いのでピンを曲げることができず、宙吊り状態でのはんだ付けは困難だからです。


タクトスイッチは4つの足を基板穴に差し込めるので、はんだ付けは簡単にできます。
抵抗器やLEDは基板に足を挿入したら折り曲げて抜け防止すれば問題なくはんだ付け作業が可能です。


LEDは半導体部品であり、極性の区別がありますのでアノード側を+側(VCC側)に接続できる向きではんだ付けしてください。


これで基板への電子パーツのはんだ付け作業が完了しました。
電池ボックスを接続して電源を接続
基板側の配線準備が整ったら、あとは電源ラインを接続するだけです。


電源ラインを構築するパーツ
- 単三アルカリ電池×2本
- 電池ボックス
- バッテリースナップ


バッテリースナップの赤色線が+(VCC)で、黒色線が-(GND)となります。
これにて配線完了です。
動作確認


待ちに待った動作確認を行います。
タクトスイッチを押している間だけ赤色LEDが点灯します。
初めての基板設計、大成功です!嬉しい!



あなたもこの機会にオリジナル基板設計の第一歩を踏み出してみませんか?
\ 嬉しい初回ユーザー特典有り! /
この記事があなたのお役に立てましたら幸いです。
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