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電験三種をCBT方式で申し込む方法やメリット・デメリットを徹底比較
こんにちは、せでぃあ(@cediablog)です。
電験三種に新設された試験方式「CBT方式」って何ですか?
このような悩みにお答えします。
令和4年度には、これまで年1回だった試験回数が年2回に増加する改革が行われたばかり。
さらに令和5年度から、従来のマークシート試験に加えてパソコンを用いて試験を行うCBT方式が導入されました。
今回は、CBT方式の特徴や受験申込方法について解説します。
試験日の都合が合わず、受験できなかった経験のある方は必見です!
- CBT方式とはどんな方式なのか?
- CBT方式による受験申込方法
- CBT方式のメリット・デメリット
- 令和5年度上期のCBT受験者の割合
✅大学(電気工学科)卒業
✅電験三種に独学で合格
✅電験三種合格をきっかけにプライム上場企業に転職
✅電気・機械二刀流エンジニア
電験三種について
電験三種は「第三種電気主任技術者」のことを言い、電気事業法に基づく国家資格です。
電気事業法において、事業用電気工作物の設置者は電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安を監督させるために電気主任技術者を選任しなければならないことになっています。
合格することで、第三種電気主任技術者しか従事できない独占業務に就くことができます。
個人のスキルが重視される昨今において、電験三種に合格することは大きなメリットになります。
CBT方式とは
CBT方式とは「Computer Based Testing」の略で、CBT試験会場にて準備されたパソコンを使用して受験する試験方式です。
令和5年度から従来のマークシート方式に加えて、新たに導入された試験制度になります。
令和4年度には、試験回数が年1回から2回に増加される変更がされており、ここ最近で大きな変革が起きています。
受験希望者にとっては、これらの改革は追い風と言えます
CBT方式導入の背景
背景としては日本国内の電気主任技術者不足があると言われています。
できるだけ多くの方に受験してもらおうと、CBT方式は受験者の利便性向上を目的として導入されます。
日本の少子高齢化社会が生み出した問題が、浮き彫りになっている状態といえます。
CBT方式の特徴(メリット・デメリット)
受験者の利便性向上を目的として導入されるCBT方式の特徴について、説明します。
メリット・デメリットを理解した上で、従来のマークシート筆記方式とCBT方式のどちらで受験するのか検討してください。
CBT方式のメリット
従来のマークシートでの試験方式と比較した場合のメリット事項になります。
- 試験日や試験会場の選択自由度が高い
- 急な予定変更にも対応しやすい
- 問題解答時間の節約
試験日や試験会場の選択自由度が高い
CBT方式は、約4週間の受験開催期間内から受験日を選択することが可能です。
従来の筆記方式(マークシート方式)は、上期・下期共に日曜日に開催される1日のみでした。
よって、日曜日に仕事をされている方にとっては非常にありがたい制度と言えます。
また、試験会場は全国に約200箇所を予定しており、自宅から通いやすい試験会場を選択できる可能性が高くなります。
急な予定変更にも対応しやすい
CBT方式は、試験日の3日前まで試験会場や試験日時を変更することが可能です。
仕事の休みが直近にならないとはっきりしないお仕事をされている方、突発的な用事が入って急に都合が悪くなってしまった方にとってはありがたい制度と言えます。
問題回答時間の節約
性格も影響する部分はありますが、マークシートの塗りつぶし作業には意外と気を使うものです。
「塗りつぶし不足」や「円からのはみだし回避」を意識して塗りつぶし作業をすると、それなりに時間を使ってしまいます。
ましてや、マーキング箇所を間違えて消しゴムで消す作業が発生したらなおさら時間がかかります。
PC画面上での回答選択になる分、塗りつぶし作業の手間が省けることは試験時間の有効活用につながります。
CBT方式のデメリット
新しく導入されるCBT方式での試験を検討するなら、デメリットをある程度理解して対策検討しておくべきです。
公表されているシステム内容から想定されるデメリットをお伝えします。
- 最低限のパソコン操作スキルが必要
- 試験問題が見渡しにくい
- 目が疲れる
最低限のパソコン操作スキルが必要
スマホは使うけどパソコンは使ったことがない、ほとんど使ったことがないかたは特に注意が必要です。
CBT方式はパソコンを使った試験方式です。
パソコン画面上に「利用ガイド」ボタンがあり、パソコンの操作方法をいつでも確認できますが利用ガイドを見る時間がロスタイムになってしまいます。
受験前にコンピュータの操作方法に慣れておくことが重要です。
試験問題が見渡しにくい
PC画面に表示できる範囲は人間の視野に比べたら狭いため、紙のように目を左右に動かしてさっと問題を見渡すことが困難です。
また、紙のように見下ろして問題を見るわけではなくPC画面を見るため、筆記方式のように問題を見ながら手書きで問題を解いてくスタイルに慣れている方にとってはやりづらいと思います。
電気技術者試験センターの過去問ページをみて、PC画面上の問題を見ながら感覚をつかむのも良いと思います。
目が疲れる
長時間のコンピュータ作業により、目が疲れる場合があります。
目が疲れてしまうと、問題を解くための集中力が途切れてしまうリスクもあります。
普段あまりPCを使わない方で、目が疲れやすい方はブルーライトカットめがねを準備されるのもいいかもしれません。
CBT方式申し込みの流れ
電気技術者試験センターの案内を解釈すると、CBT方式申し込みの流れは以下になります。
- 従来の筆記方式とCBT方式、どちらかを選択して受験が可能
- 受験申込期間は、従来方式CBT方式どちらも同じ
- 受験申込はインターネット申込または、郵便(書面)申し込みが利用可能
- CBT方式を希望する場合は、受験申込確定後に別途CBT会場申し込み手続き(試験会場および、試験日の選択手続き)が必要
- CBT会場申し込み手続きは、マイページから試験会場・試験日時を選択することで行う
- CBT会場申し込みで選択した試験会場、試験日時は試験日の3日前までであれば変更が可能
各科目について、日程や試験会場を分けて受験することも可能です。
筆記方式との併用はできませんので、注意してください。
試験日程と受験申込期間について
試験日程と受験申込期間については、下記になります。
従来のマークシート方式も、CBT方式も受験申込受付期間は同じです。
項目 | 上期試験 | 下期試験 |
---|---|---|
CBT方式試験日 | 7月4日(木)~7月28日(日) | 2月6日(木)~3月2日(日) |
筆記方式試験日 | 8月18日(日) | 3月23日(日) |
受験申込受付期間 | 5月20日(月)~6月6日(木) | 11月11日(月)~11月28日(木) |
項目 | 上期試験 | 下期試験 |
---|---|---|
CBT方式 試験日 | 7月4日(木) ~7月28日(日) | 2月6日(木) ~3月2日(日) |
筆記方式 試験日 | 8月18日(日) | 3月23日(日) |
受験申込 受付期間 | 5月20日(月) ~6月6日(木) | 11月11日(月) ~11月28日(木) |
最新情報は、一般財団法人電気技術者試験センター公式ページにてご確認ください。
受験上の注意事項
電気技術者試験センター発行の受験案内によると、CBT方式で受験する場合は以下に該当する場合は受験不可になると明記されています。
CBT方式で受験不可になる条件
- 予約した試験開始時刻から30分後までに会場受付しない
- 写真付き身分証明書を持参していない
- 申し込み情報と受験者が違う
- 予約した会場等の内容と違う
- 指定持ち物以外を試験室に持ち込む
- 不正行為に該当する行為を行った場合
CBT方式ならではの注意事項もありますので、受験案内をよく理解しておいてください。
せっかく勉強してきたのに受験NGにならないように、注意してください。
CBT方式で使用できる用具
筆記試験に比べて、CBT会場に持ち込みできる用具に多くの制限があるため注意が必要です。
CBT方式の試験会場で使用できる用具は、以下になります。
CBT方式で使用できる用具
- 会場貸し出しのボールペン及びメモ用紙
- 写真付きの身分証明書
- 電卓
CBT方式では、受験者が持参した筆記用具は使用できません。
また、電卓は1台までしか試験室へ持ち込みできません。
CBT試験会場のロッカーに、持参したカバンや電源を切ったスマホなどの通信機器、時計などの私物を私物を収納する必要があります。
持参した持ち物で使用できる用具は電卓のみです。
CBT方式で受験した人の割合が増えています
一般財団法人 電気技術者試験センターの公開情報によると、令和6年度上期試験でCBT方式で受験した受験者の割合は全体の30.0%でした。
令和6年度上期試験期間
CBT方式:2024年7月4日(木)~2024年7月28日(日)
筆記方式:2024年8月18日(日)
各受験方式に対する受験者数と割合
受験方式 | 受験者数 | 受験者率 |
---|---|---|
筆記方式 | 17,783人 | 70.0% |
CBT方式 | 7,633人 | 30.0% |
合計 | 25,416人 | 100% |
CBT方式が採用されて3回目の受験機会となり、令和5年度下期試験のCBT受験者率の23.5%から6.5%の増加が見られました。
1回目のCBT受験者率15.3%から、2回連続でCBT受験者割合の増加傾向が続いています。
CBT方式は試験日・試験会場の選択幅が広がる利便性改善効果により、今後さらなる受験者増加につながっていくものと思われます。
CBT方式は受験の利便性改善策(まとめ)
- CBT方式はパソコンを使った新試験方式
- CBT方式は受験日や受験場所の選択自由度が高い
- CBT方式での受験を希望する場合は、受験申込完了後に申し込み手続きが必要
新方式の導入により、日曜日に都合が付けられない事情を持つ方にも平日受験という選択が可能となりました。
また、試験の3日前までなら試験日の変更が可能なため、急な予定が入っても受験をあきらめずに済む可能性が高くなります。
これまでの試験日程・会場への対応が難しくて受験を控えていた方はぜひ、今回のCBT方式を利用して電験三種にチャレンジしてみてください。
新方式での受験も検討してみたいと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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