Garminのセール対象ウォッチはこちら

【2025年最新】電験三種の価値は下がる?試験難易度低下でオワコンなのか

電験三種の価値は下がる?試験難易度低下でオワコンなのか
  • URLをコピーしました!

この記事内には、プロモーションが含まれます。

こんにちは、せでぃあ(@cediablog)です。

かな

電験三種の価値が下がるっていうウワサがあって、心配です。

このようなお悩みにお応えします。

ここ最近、SNS上で「電験三種は試験問題が易しくなった」という書き込みを目にするようになりました。

私が持つ電験三種の難易度は「合格率10%前後」のイメージでしたが、ここ最近は合格率に変化が起きてきています。

実際に私は電験三種の合格を目指してから合格するまで4年かかった経験があるため、その難易度の高さは十分体感しています。

果たして本当に電験三種の難易度が低下しているのでしょうか?

そして電験三種という国家資格の価値は下がってしまうのでしょうか?

この記事を書いた人
せでぃあ

<いつから受験勉強始めた?>
 大学(電気工学)卒業後、社会人になり転職して2社目のエンジニアリング会社に派遣社員として勤めてから、自身のステータスアップのために独学で勉強を始めました。

職歴についてはプロフィールを参照ください。

<独学による合格までの道のり>
 1年目:4科目全部不合格
 2年目:「法規」に合格
 3年目:「理論」に合格
 4年目:「電力」「機械」に合格し、合格持越しの2科目と合わせて『合格者』となり第三種電気主任技術者免状を受領。

私が電験三種に合格して交付された第三種電気主任技術者免状
筆者が持っている電験三種の免状
この記事を読んでわかること
  • 電験三種の合格率は本当に上がってきているのか?
  • 電験三種の試験難易度が下がったと言われる背景
  • これからの時代に電験三種はオワコンなのか?
せでぃあ

電験三種の取得を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

電験三種合格率が急激に変化している

巷では電験三種の難易度が下がったと言われていますが、本当なのか?

もし本当であれば、電験三種の合格率が上昇しているはず。

電気技術者試験センターの公式HPで公開されている、直近の10年間における受験者と合格者の数値から合格率を確認してみました。

試験年度合格率
令和7年度 上期12.9%
令和6年度 下期16.8%
令和6年度 上期16.0%
令和5年度 下期21.2%
令和5年度 上期16.6%
令和4年度 下期15.7%
令和4年度 上期8.3%
令和3年度11.5%
令和2年度9.8%
令和1年度9.3%
平成30年度9.1%
平成29年度8.1%
平成28年度8.5%

すると、令和4年度下期から連続で合格率が15%を超え続けていることが分かりました。

令和5年度下期では合格率が20%を超える結果も見られており、明らかに合格率が高い傾向にあると言えます。

かな

やはり合格難易度が下がっていたんですね。

とはいえ、令和7年度上期の電験三種合格率は12.9%という低い合格率となっており、ここから傾向が変わってくる可能性もあります。

令和4年度上期までの合格率を見ると、令和3年度を除いて合格率は10%未満と低いです。

このことを踏まえると、電験三種の合格難易度は低下していると言えます。

せでぃあ

ここ数年は受験者にとって有利な傾向が見られましたが、令和7年度上期の合格率の低さは注意したいところです。

試験難易度が下がったと言われる背景

それでは、なぜ電験三種の合格率が15%を超えるまで上昇しているのか?

合格率上昇にあたり、3つの要素が関与していると考えます。

難易度低下の背景
  • 問題が易しくなった
  • 科目別合格制度がさらに有利になった
  • 過去問の使いまわしが目立つようになった

問題が易しくなった

X(旧Twitter)より引用

SNSの書き込みでも、試験問題そのものの難易度が低下しているとの情報がありました。

電験三種の合格ラインは基本的に100点満点中60点以上となっており、問題が易しくなれば断然有利になります。

電験三種の試験勉強方法としては「参考書」と「過去問」による学習でしたが、いくら過去問をやりこんだとしても新たなひねり要素があるため簡単に解けるということはなかった印象があります。

せでぃあ

基礎学習をやりこんだ人には、大きな恩恵がありそうな状況ですね!

科目別合格制度がさらに有利になった

科目別合格制度とは、1度試験に合格した科目を最大で2年間持ち越しできるというものです。

令和4年度から、これまで年1回だった試験回数が年2回に増えました。

令和4年度から上期と下期それぞれ受験機会が設けられるようになりました。

科目合格繰り越し制度はこれまでと同様に2年間有効なため、持ち越しできる試験回数が従来の2回から5回に大幅増加することになりました。

かな

繰り越せる試験回数が増えれば、合格チャンスも増えるわけですね。

かつては一度は2科目合格がマストだった

私が電験三種の試験を受験していたころは、試験回数は年に1度しかなかったので必ずどこかの試験で2科目合格しないといけない状況でした。

私は科目別合格制度を使って、ギリギリ合格できました

1年目:法規に合格
2年目:理論に合格
3年目:電力と機械に合格

3年目に電力か機械のどちらかが不合格だった場合、1年目に合格した法規の合格繰り越し権利が消失して4年目に受験し直しが必要になるところでした。

このように、これまでは1年に1科目合格するだけでは全科目合格できない環境でした。

これからは試験毎に1科目合格すれば全科目合格できる

半年に1科目合格すれば、2年で全科目合格できる
毎回1科目ずつ合格すれば、2年で全科目合格できます

このように、試験回数が年に2回に増えたことで毎回の試験で1科目合格すれば全科目合格することが可能となりました。

せでぃあ

試験回数が年2回に増えたことで、さらに便利な制度になりましたね!

当サイトは、独学で電験三種の合格を目指す方を応援しています!

過去問の使いまわしが目立つようになった

ここで驚くべき事実をお伝えします。

2025年8月31日に実施された令和7年度上期筆記試験で、多くの問題が過去問の流用または過去問の類似問題であることが発覚しました。

完全新規の問題はほんのわずかです。

令和6年度下期筆記試験での過去問使用率

  • 理論:95%
  • 電力:76%
  • 機械:72%
  • 法規:92%

類題出題も過去問使用問題としてカウントしています。

このようにかなり高い過去問の使い回し傾向が見られることが分かります。

ここ最近では過去問の使いまわし+選択肢入れ替え出題がとても多いです。

かな

過去問流用率の高さが合格率の高さにつながったんですね!

ほぼ過去問を流用した問題構成が合格率上昇につながったことは、容易に想像がつくと思います。

試験頻度が年に2回に増えたことや、令和5年度からCBT方式が始まったことで試験作成側の負担が増加したことが背景にあるのかもしれませんが、近年過去問の使いまわし傾向が見られるようになりました。

流用された過去問の出題年度を見てみると、幅広い年代の過去問が使いまわされていることが分かっており、10年以上前の過去問を学習することにもメリットがあると考えています。

せでぃあ

過去問を極めることが合格への近道になる、そんな傾向が見られます。

過去問の使いまわし攻略方法をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

難易度低下の背景は、電気主任者不足?

電験三種の一発合格は難しい

いったい、なぜ近年電験三種の合格難易度低下が起きているのでしょうか?

公式にはアナウンスされていませんが、少子高齢化による電気主任技術者不足への対策ではないかと推察します。

令和5年度から従来の筆記方式(マークシート方式)に加えて、パソコンを使って試験解答ができるCBT方式が導入されました。

従来の筆記方式が日曜日に開催される1日のみの試験日設定に対し、このCBT方式は約4週間の受験開催期間内から受験日を選択することが可能です。

また、試験会場は全国に約200箇所を予定しており、近年受験希望者が受験しやすくなるような環境が整備されていると言えます。

CBT方式について詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

電験三種の受験者数が減っているのは本当

試験年度受験者数合格者数
令和7年度 上期24,766人3,201人
令和6年度 下期24,547人4,117人
令和6年度 上期25,416人4,064人
令和5年度 下期24,567人5,211人
令和5年度 上期28,168人4,683人
令和4年度 下期28,785人4,514人
令和4年度 上期33,786人2,793人
令和3年度37,765人4,357人
令和2年度39,010人3,836人
令和1年度41,543人3,879人
平成30年度42,976人3,918人
平成29年度45,720人3,698人
平成28年度46,552人3,980人
公式サイトの公開内容より引用

令和2年度から受験者数は4万人を下回り、それ以降受験者の減少傾向がみられます。

さらには令和4年度下期からは3万人を下回った状態が続いています。

時代は少子高齢化社会に突入しており、あらたな受験者数はさらに減少すると推察されます。

そのため受験者数が少なくても、一定数の合格者を確保することが必要になっていると考えます。

令和3年度の受験者数が大幅に減っている

これまで4万人以上の受験者が続いていましたが、令和2年度は39,010人に減ってしまいました。

しかしながら、令和3年度には受験者数が37,765人とさらに受験者が減少しています。

令和4年度から試験回数が年に2回に増えたのは、こういった受験者数の減少傾向に対する打ち手の目的があるのではないかと推察します。

令和4年度の合格者数が2000人代まで減っていた

令和4年度上期の合格者数が2,793人と激減しており、その対策として令和4年度の下期から難易度低下が起きたのではないか?と考察します。

せでぃあ

令和4年度上期の合格率が8.3%と難しかったことも重なっています。

電気主任技術者が不足すると何が問題なのか

電気事業法において、事業用電気工作物の設置者は電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安を監督させるために電気主任技術者を選任しなければならないことになっています。

電気工作物とは

電気を供給するための発電所、変電所、送配電線路をはじめ、工場、ビル、住宅等の受電設備、屋内配線、電気使用設備などの総称をいいます。

電気主任技術者しか従事できない独占業務が存在しているため、電気主任技術者が不足すると困るわけです。

電験三種の価値は下がってオワコンなのか

頬杖をつく女の子

電験三種は難易度低下によって、つまらない資格になってしまうのでしょうか?

私はそんなことはない、と言いたいです。

電験三種の価値は下がらないと思う理由
  • 試験合格者=即戦力ではない
  • 難易度が低下しても、まだまだ難関資格の一つ
  • 電気主任技術者にならなくてもメリットがある

試験合格者=即戦力ではない

電験三種の試験範囲は「知識」の要素であり、電気主任技術者の業務内容ではありません。

試験に合格しなければ電気主任技術者に任命してもらえませんが、あくまでスタートラインに立っただけです。

実務を通じて、経験値を積み上げて戦力になっていくのです。

かな

教育して専門知識を若手に継承していくことが重要なんですね!

難易度が低下しても、まだまだ難関資格の一つ

難易度が低下したとはいえ、合格率は15%程度と難しい部類です。

出題範囲は狭くなっているわけではないため、生半可な知識量では到底合格できない要素は健在です。

せでぃあ

過去問解説本を使った反復学習がおすすめです。

電気主任技術者にならなくてもメリットがある

私は電験三種に合格しましたが、現在電気主任技術者ではなく産業設備の生産技術エンジニアとして従事しています。

かな

電気主任技術者にならなければ、資格を取得した意味がないのでは?

このように感じる方もいると思います。

私は産業設備の電気設計業務にも電験のために学んだリレーシーケンス制御や直流・交流の知識を活かすことができたと感じています。

私は電気設計者になっても、電験三種に合格したメリットを感じています!

電験三種の価値は下がったと言えるのか?(まとめ)

電験三種は、電気技術者ならぜひとも目指して欲しい資格だと思います。

私は電験三種に合格することで、努力して成果をつかみ取ることができたことの達成感電気技術者としての自信にもつなげることが出来ました。

また、そこからキャリア転職する決断につなげることができました。

電験三種は、一度取得したら更新なしの一生モノです。

努力なくして合格できない国家資格が、オワコンのはずがありません。

難易度が低下したことはプラスの要素として受け止めて、合格目指して頑張ってください!

せでぃあ

あなたの電験受験を応援しています!

科目別の合格率の推移をグラフ化して考察しました。

電験三種を取得したら、転職によるキャリアアップを狙ってみませんか?

過去問の使いまわし攻略方法をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

応援ありがとうございます(^^)/

電験三種の価値は下がる?試験難易度低下でオワコンなのか

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次