Arduino初心者向けおすすめ本!ビジュアルプログラミングも学べます
サイト運営者のせでぃあ(@cediablog)と申します。
プログラミング教育が2020年より小学校で必修化となったことで、プログラミングについて勉強したいという人が増えていると思います。
小学生にとって、文字列を使ったプログラミングは英文で定められた命令語の意味を理解するところから学習する必要があるため、とっつきにくいです。
そんなあなたには、ブロックを組みあわせてプログラムを作成するビジュアルプログラミング学習をおすすめします。
そのビジュアルプログラミングの学習をするにあたって、おすすめなのがこちらの本
「これ一冊でできる!Arduino(アルドゥイーノ)ではじめる電子工作超入門 第5版」です。
改定前から記載内容の何が変わっているかについても説明するよ
せでぃあはこんな人物です
✅プライム企業に勤める電気・機械設計エンジニア
✅親子の絆を深めるため、夏休みに子供と一緒に電子工作を製作
✅Arduinoプログラミングを用いて作ったプログラミング電子工作「信GO機」が市の発明くふう展で「優秀賞」を受賞
✅本ブログにてArduinoスクラッチプログラミングLESSON記事投稿中
✅YouTubeチャンネル「せでぃあブログちゃんねる」運営中
信号機工作については、こちらの記事で詳しく説明しています。
- プログラミング学習初心者の人
- スクラッチプログラミングを勉強したい人
- 小学生または小学生のお子様をもつ親御さん
子供の成長を育む!小学生のお子様にぴったりなプログラミング教室が見つかるように厳選しました!
Arduinoについて
Arduinoとは初心者から扱うことができるマイコンです。
アルドゥイーノやアルディーノと言われることもあります。
ラズベリーパイ(ラズパイ)と並んで、工作初心者に人気のマイコンです。
できることの例として、プログラムでのLED点灯や、モーターなどの電子部品の動作をさせることができます。
Arduinoはプログラミング初心者に最適です
Arduinoについては、こちらの記事にて詳しく説明しています。
電子工作超入門の概要
この本は、初心者でも安心してArduinoプログラミングを始められる本です。
写真やイラストをたくさん使ってフルカラーで解説されており、分かりやすさをとことん重視して記載されています。
私も複数のArduinoプログラミング学習本を所有していますが、一番初心者向けで分かりやすい本だと感じています。
そして一番のおすすめポイントですが、スクラッチプログラミングについてインストール方法からプログラミング作成方法まで丁寧な説明が書かれているところです。
私もこの本を読んで、スクラッチを勉強しています
- 著者:福田和宏さん
- 発行日:2022年9月30日 初版発行
- ページ数:フルカラー272ページ
- 定価:2750円+税
- Arduino IDE(文字列プログラミング)
- スクラッチ(ソフトウェアScrattno3を使用)
- LED
- 抵抗
- 押しボタン
- 可変抵抗
- 明るさセンサー
- DCモーター
- サーボモーター
- I2C
- 温湿度センサー(I2C対応)
- 有機ELキャラクタデバイス
- シールド(SDカード、ミュージック、無線LAN)
スクラッチ学習本で書かれている内容
Part1:Aruinoとは
まずはArduinoって何?という説明から始まります。
この章を読めば、初めてArduinoに触れる人が内容を理解し、必要な機器を選んで、購入することができます。
- Arduinoが持つ機能と特徴
- Arduinoの種類と選び方
- Arduinoの入手方法と準備すべき周辺機器
Arduinoの購入方法について、購入先HPのURL付きで記載されています。
8つものオンラインショップが紹介されていて安心!
Part2:Arduinoの準備
Arduinoを動かすための準備に関する説明がされています。
- Arduinoが動作させるために必要なこと
- Arduino IDEの入手とインストール方法
- Scrattino3の入手とインストール方法
Arduino IDEについて
Arduino IDEとはArduinoを動作させる文字列プログラムを開発するためのソフトウェアになります。
スクラッチーノ3を使うための準備でこのソフトウェアからファームウェア転送する必要があるため、スクラッチでプログラミング作成する場合でも必要となるソフトウェアです。
Scrattino3(スクラッチーノ3)について
スクラッチプログラミングを行うために必要なソフトウェアになります。
Arduino IDEとは別に、このソフトウェアもインストールが必要です。
Part3:プログラムを作ってみよう
Arduino IDEによる文字列プログラミング・Scrattino3によるスクラッチプログラミングそれぞれを使って、Arduino 本体内蔵のLEDを点灯させる方法が解説されています。
プログラミングの作り方や、プログラミングの点灯及び動作確認方法まで詳しく説明されています。
- Arduino IDEを使った本体内蔵LED点灯プログラミングの作り方
- スクラッチ(Scrattino3)を使った本体内蔵LED点灯プログラミングの作り方
Part4:電子回路の基礎知識
電子回路の基礎知識を、豆電球の点灯回路を例にして学習することができます。
- Arduinoにに搭載されているインターフェースの機能説明
- 電子部品の購入先とおすすめ電子部品
- 電子回路の考え方(直列・並列回路)
Part5:Arduinoで電子回路を制御しよう
Arduino IDEによる文字列プログラミング及びスクラッチ(Scrattino3)プログラミングを使った、電子機器制御回路プログラミングについて説明されています。
- LEDを点灯させる
- スイッチの状態を読み取る
- 可変抵抗の変化を読み取る
- 明るさを検知する
- DCモーターを制御する
- サーボモーターを制御する
全ての機器制御の課題にスクラッチプログラミングも記載されています
Part6:I2Cデバイスを動作させる
I2Cデバイスとは、2本の信号線でデータのやり取りができる通信方式です。
このI2Cデバイスを使ったプログラミング制御を学習することができます。
- 気温と湿度を取得する
- 有機ELキャラクタデバイスに表示する
この章ではスクラッチプログラミングは取り扱われていません。
Part7:電子パーツを組み合わせる
電子部品を組み合わせて電子工作を作りたい人に向けた、手引きの章になっています。
- この参考書を使って工作を実現する手順の解説
- 暗くなったら自動的に点灯するライトの作品例
- 風量を調節できる扇風機を作る
この章ではスクラッチプログラミングは取り扱われていませんが、内容的にはスクッラッチプログラミングでの作成は可能と考えます。
Part8:シールドを利用する
シールドとは、Arduino本体とドッキングすることで拡張機能デバイスとして動作させられる基板のことです。
Arduinoで使用可能なシールドの紹介と、一部のシールドについては使用するためのプログラミング例を学習することができます。
- SDカードシールドを利用する
- ミュージックシールドを利用する
- 無線LANシールドを利用する
この章ではスクラッチプログラミングは取り扱われていません。
付録
巻末の付録章では、読者に向けたお役立ち情報が記載されています。
- Arduino IDEの関数リファレンス
- この本で扱った部品・製品の一覧
- 電子部品を購入可能な店舗の情報
本書籍で取り扱った部品一つ一つに対して、品名・参考価格・参照ページが記載されています。
また電子部品の購入可能店についてはwebサイトだけでなく、全国各地の販売店舗について地域別で紹介されています。
とことん読者に寄り添った書籍になっていて、素敵です!
電子工作超入門を使って勉強する際の注意事項について
この書籍は初心者にとってもやさしいおすすめ本なのですが、注意事項があります。
- 第6章~第8章はスクラッチプログラミングの解説がない
- 巻末付録のArduino IDEの関数リファレンスは本書で利用したものしか掲載されていない
第6章~第8章はスクラッチプログラミングの解説がない
第6章「I2C」と第8章「シールド」については、スクラッチプログラミングについての説明がありません。
Scrattino3の機能に上記を制御するためのブロック機能が無いものと思われます。
この2つの章を除いた1~5章はすべてスクラッチプログラミングも網羅されているので、スクラッチプログラミングのみ学習したい方も十分満足できるボリュームだと言えます。
巻末付録のArduino IDEの関数リファレンスは本書で利用したものしか掲載されていない
参考書記載のプログラム内容を学習する分にはリファレンス記載があるので問題ありませんが、自分なりのオリジナル動作プログラミングを作るときに困る可能性があります。
でも安心してください。
外部のwebサイトになりますが日本語で翻訳されたリファレンス一覧サイトがあります。
プログラミングしていて命令語(関数)で困った場合は、こちらのサイトを確認すれば解決できます。
日本語訳されたリファレンスが巻末に106ページにもわたって、詳しく説明されています。
書籍として手元にリファレンスを持っておきたい方は、こちらの書籍の購入も検討してみてください。
スクラッチプログラミングを学習される場合は、この問題は発生しませんので安心してください。
第3版との違いについて
比較項目 | 第4版 | 第3版 |
---|---|---|
発売日 | 2020/5/7 | 2018/6/16 |
ページ数 | 256ページ | 256ページ |
価格(税抜き) | 2,750円 | 2,480円 |
スクラッチソフトウェア | Scrattino3 | S4A |
私は第3版と第4版の両方を所有しています。
この2冊で取り扱う電気機器の種類や説明範囲に大きな差はないのですが、劇的に異なる部分があります。
スクラッチプログラミングするために使用するソフトウェアの種類が異なります。
第3版が「S4A」で説明しているのに対し、第4版は「Scrattino3(スクラッチーノ3)」を使った説明になっています。
価格はやや第4版の方が高いですが、スクラッチプログラミングを勉強するなら第4版以降の購入を強くおすすめします。
その理由をこれから説明していきます。
S4AとScrattino3(スクラッチーノ3)の違いについて
どちらのソフトウェアを使ってもスクラッチプログラミングは可能です。
しかしながら、以下の要素でScrattino3の方が勝っています。
- ソフトウェア開発の継続性
- 使い勝手の良さ
ソフトウェア開発の継続性
ソフトウェアの最終更新月を比較すると、S4Aが「2014年12月」に対してScrattino3は「2019年4月」になります。
S4Aはずいぶん長い間更新が止まっているので、今後の更新はあまり期待できないものと思われます。
第4版で、スクラッチプログラミングソフトウェアが変更になった理由はこういった理由である可能性があります。
使い勝手の良さ
S4Aと比較して、Scrattino3は使い勝手でもアドバンテージがあります。
公式のScratch3.0にScrattino拡張機能が組み込まれているため、Scratchプログラミングに少しでも触れたことがある人にとっては使いやすいと思います。
第4版との違いについて
比較項目 | 第5版 | 第4版 |
---|---|---|
発売日 | 2022/9/13 | 2020/5/7 |
ページ数 | 272ページ | 256ページ |
価格(税抜き) | 2,750円 | 2,750円 |
スクラッチソフトウェア | Scrattino3 | Scrattino3 |
Arduino機種の最新版が触れられていたり一部のアップデートはありますが、基本的には第4版の内容+第7章の新規追加といった印象です。
書籍の価格が第4版と同じで、第7章が新規に追加になっているのでとってもお得です。
第7章ではこの参考書を使って工作を実現する手順の解説と作品例が記載されています。
夏休みの自由研究で電子工作にチャレンジしてみたい小学生や親御さんにおすすめしたい内容です。
まとめ
- スクラッチプログラミングの勉強をするなら絶対オススメの本
- スクラッチプログラミングするなら必ず第5版を購入しよう
- Arduino IDEの関数リファレンスは本書で利用したものしか掲載されていない点に注意
これからスクラッチプログラミングを学習したい小学生の方、プログラミング初心者の方には是非この本の購入を検討してみてください。
自分で作ったプログラミングでLEDランプが点灯させられたら、とっても嬉しいですし楽しいですよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
子供の成長を育む!小学生のお子様にぴったりなプログラミング教室が見つかるように厳選しました!
スクラッチプログラミング学習本に興味がある方は、こちらの記事がおすすめです。
この本を片手に、スクラッチプログラミングの練習ができる記事はこちら!
実際にArduinoを使って作った電子工作「信GO機」の作り方はこちら!
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