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Arduinoでメンブレンスイッチ(キーパッド)を使って文字入力!ビジュアルプログラミングLESSON26

Arduinoでメンブレンスイッチ(キーパッド)を使って文字入力!ビジュアルプログラミング
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こんにちは、せでぃあ(@cediablog)です。

今回のArduinoプログラミングLESSON26では、「メンブレンスイッチ(キーパッド)を使った文字入力プログラム」を紹介します。

メンブレンスイッチ(キーパッド)を使った文字入力プログラムLesson26
メンブレンスイッチで入力した文字をLCDディスプレイに表示させます。

メンブレンスイッチはクリック感のない柔らかい押しボタンスイッチで、スマホなどの「タッチパネル入力」が主流になる前はキーボード式と並んで主力の文字入力方法でした。

でもこのメンブレンスイッチですが、いったいどうやって押された文字を認識しているのか?気になりますよね。

今回はメンブレンスイッチの仕組みの解説に加えて、液晶ディスプレイLCD1602にメンブレンスイッチ(キーパッド)で押された文字を表示させるプログラムの作り方を紹介します。

本テーマでは、ELEGOO最終版スターターキットに含まれるメンブレンスイッチを使っています。

また、今回液晶ディスプレイLCD1602を省配線で制御可能なI2Cを使ったシリアル通信を使います。

I2C通信を使ったLECディスプレイ表示方法については、こちらの記事にて詳しく解説しています。

上記記事の動作確認した配線状態のうち、LCDディスプレイ配線はそのまま使うことができます。

本記事は、プログラミングと電子パーツの知識が習得できるプログラミング初心者も安心して取り組めるテーマとなっています。

小学生、中学生も安心してプログラミングができるように、文字列を使わなビジュアルプログラミング方法を動画付きで紹介しています。

せでぃあ

ビジュアルプログラミングを使えば、小学生低学年からでも抵抗なくプログラミングができますよ!

本記事では、スクラッチベースのビジュアルプログラミングツールmBlockとArduinoIDEプログラムどちらのプログラミング方法も紹介しています。

本記事ではmBlockのアップロードモード「オン」でのプログラム例を紹介しています。

無料のブロックプログラミングツールmBlockのインストール方法については、こちらの記事を参照してください。

この記事を読んでわかること
  • メンブレンスイッチ(キーパッド)の仕組みと配線方法
  • Arduino IDEでのプログラミング方法
  • mBlockを使ったビジュアルプログラミング方法
この記事を書いた人
せでぃあ

せでぃあはこんな人物です

✅プライム企業に勤める電気・機械設計エンジニア

✅親子の絆を深めるため、夏休みに子供と一緒に電子工作を製作

✅Arduinoプログラミングを用いて作ったプログラミング電子工作「信GO機」が市の発明くふう展で「優秀賞」を受賞

✅本ブログにてArduinoスクラッチプログラミングLESSON記事投稿中

✅YouTubeチャンネル「せでぃあブログちゃんねる」運営中

温度を測定する方法として、温度と湿度の両方を測定できるセンサ「DHT11」という機器もあります。

目次

メンブレンスイッチの仕組み

まずはじめに、メンブレンスイッチ(キーパッド)の仕組みについて解説します。

メンブレンスイッチ(キーパッド)の仕組み
メンブレンスイッチは8本の配線で構成されています。

メンブレンスイッチの内部は上図のような行と列の配線構造になっており、4行+4列=8本の配線で構成されています。

上図の配線番号は、今回Arduinoに接続するピン番号(2~9)にあわせて振っています。

スイッチが押されると、押されたキーに配線されている2本の線がつながります。

押されたキーとつながる線の例

  • 「1」:5番線と9番線が導通します。
  • 「5」:4番線と8番線が導通します。
  • 「D」:2番線と6番線が導通します。

Arduinoの入出力ピンにメンブレンスイッチの行列につながる8本の線を接続して、導通する2本の線の組み合わせから「どのキーが押されたのか」認識させる仕組みです。

せでぃあ

メンブレンスイッチは単純な仕組みであると感じていただけけると思います。

押されたキーをLCDディスプレイに表示させる動作の解説

今回紹介する「メンブレンスイッチの押されたキーをLCDディスプレイに表示させる動作」について説明します。

動作の説明

  • メンブレンスイッチのキーを1つずつ押す。
  • 押されたキーの文字がLCDディスプレイに表示される。
  • LCDディスプレイに表示される文字が押された文字に書き換わる。
動作説明とブロックプログラミング手順の解説動画
動画での解説内容
  • メンブレンスイッチ(キーパッド)の仕組みについて
  • LCDディスプレイへの押されたキーの表示動作
  • mBlockを使ったプログラミング方法

まずは動画を見て、今回のLESSONで実行させたい動作内容を確認してください。

また、mBlockを使ったブロックプログラミングや動作確認方法についても解説しています。

せでぃあ

動画内にて、mBlockを使ったビジュアルプログラミングの作り方も解説しています。

押されたキーをLCDに表示させるまでの流れ

メンブレンスイッチの押されたキーをLCDディスプレイに表示させるために必要な作業を解説します。

今回は文字列を使ったプログラム形式と、文字列を使わないブロックプログラミング形式の両方について説明します。

あなたの作りたいプロブラム形式に対応した手順に応じて、対応してください。

プログラム形式に応じた開発環境

  • 文字列による命令語形式 ⇒ ArduinoIDE
  • スクラッチベースのビジュアル形式 ⇒ mBlock
せでぃあ

コードプログラミングに不慣れの方は、ビジュアルプログラミングがおすすめです!

STEP
必要なものを準備

プログラミングするために、パソコンが必要です。

電子部品等の必要な機器については、このあと説明します。

STEP
Arduinoを使うためのセットアップ(Arduino IDEプログラミング時のみ)

パソコンに統合開発ソフトウェア「ArduinoIDE」のインストールを行います。

Arduinoのセットアップ方法については、以下の記事にて詳しく説明しています。

Arduino IDEでの言語プログラミングも勉強したい方は、プログラミングの流れを理解しておいてください。

以下の記事にて、プログラミングから動作確認までの流れを詳しく説明しています。

mBlockでプログラミングする場合は、ArduinoIDEのインストールは不要です。

STEP
mBlockでプログラミングするためのセットアップ(mBlockプログラミング時のみ)

パソコンにスクラッチベースのビジュアルプログラミングツール「mBlock」のインストールを行います。

以下の記事にて詳しく説明しています。

ArduinoIDEでプログラミングする場合は、mBlockのインストールは不要です。

STEP
電気配線

電子部品とジャンパーワイヤの差し込みだけで配線が可能です。

STEP
Arduino IDEプログラミング

専用開発ソフトウェア「Arduino IDE」を使います。

私が作成したプログラムをコピペして使ってください。

Arduino IDEプログラミングの基本操作については、こちらの記事にて詳しく説明しています。

mBlockでプログラミングする場合は、ArduinoIDEプログラミングは不要です。

STEP
mBlockプログラミング

スクラッチベースのビジュアルプログラミングツールmBlockを使ってプログラムを作成します

プログラム内容については、後述するプログラミング例を参考にしてください。

ArduinoIDEでプログラミングする場合は、mBlockプログラミングは不要です。

STEP
動作確認

プログラムが完成したら動作確認を行います。

動作確認チェックリスト
  • LCDディスプレイのバックライトが点灯しているか?
  • 押されたキーがLCDディスプレイ上段左側に表示されるか?
  • 別のキーを押すとディスプレイに表示される文字が切り替わるか?

メンブレンスイッチの押されたキーを表示させる回路で使うもの

今回は、LCDディスプレイをI2C通信で制御する方法を紹介した記事の一部配線変更にて対応可能な内容です。

I2C通信を使ったLCDディスプレイ表示が初めての方は、こちらの記事から読んでいただくことをおすすめします。

メンブレンスイッチの押されたキーをLCDディスプレイに表示させる回路で使うもの
配線が完了しプログラム転送できる状態写真
準備するもの
  1. パソコン
  2. Arduino本体
  3. USBケーブル
  4. ブレッドボード
  5. メンブレンスイッチ
  6. LCD1602モジュール
  7. I2Cモジュール
  8. ジャンパー線(オスーメス)×4本
  9. ジャンパー線(オスーオス)×8本

今回はELEGOO社のスーパースターターキットに含まれる部品で作ることができますが、Arduino裏面のショート対策としてクリアケースも併せて準備することをおすすめします。

【おすすめ】遊べるパーツがぎっしり詰まった最強のArduinoキットです!

パソコン

プログラムを作成するために必要です。

プログラム制御の演算はArduino側で行うため、パソコンのSPECは一般的なモデルで十分対応可能です。

パソコンのOSはWindows、Macどちらでも対応可能です。

Arduino本体【キット】

Arduino本体
Arduino本体

基本的なエディション「Arduino Uno」の互換機である、ELEGOO社のUNO R3を使用しています。

Arduino本体裏面のショート対策に、別売りのクリアケースの購入をおすすめしています。

各ソケットの役割など、Arduino本体の機能について以下の記事にて詳しく説明しています。

USBケーブル【キット】

必要なUSBケーブルの説明写真
USBケーブル

パソコンとArduinoを接続してプログラムデータのやり取りをするために必要です。

ブレッドボード【キット】

ブレッドボードの機能説明図
ブレッドボードの機能説明図

たくさんの穴が開いていて、部品の端子を穴に差し込むだけで電気的に接続が可能な板です。

説明図は30列のショート版ですが、最終版スターターキットに含まれる63列タイプでも機能は同じです。

ブレッドボードだけの購入も可能です。

メンブレンスイッチ(キーパッド)【キット】

メンブレンスイッチ(キーパッド)
メンブレンスイッチ(キーパッド)

キーパッドは、8本の電線が行と列ごとに配線されている電子機器です。

Arduinoの入出力ソケットに接続することで、押されたキーを認識することができます。

LCD1602モジュール【キット】

LCD1602モジュール
LCD1602モジュール

液晶ディスプレイ「LCD(Liquid Crystal Display)」モジュールになります。

数字や文字などを表示させることが可能です。

I2Cモジュール

I2Cシリアルインタフェースボードモジュール
I2Cシリアルインターフェースボード

I2Cを使ってLCDを制御するために必要なモジュールです。

電源線2本と通信線2本の合計4本の配線だけで、LCDを制御することが可能になります。

せでぃあ

I2Cモジュールはキットに含まれないため、別途購入が必要です。

ジャンパー線(オスーメス)【キット】

ジャンパー線(オス-メス)
ジャンパー線(オス-メス)

オス-メスジャンパー線を4本使用します。

I2CシリアルインターフェースボードとArduino本体を接続させるために使用します。

ジャンパー線(オスーオス)【キット】

キットに同梱されているジャンパー線(オスーオス)の説明
ジャンパー線

ジャンパー線を8本使用します。

Arduino本体とメンブレンスイッチを接続するために使用します。

メンブレンスイッチの押されたキーを表示させる回路の配線方法

ここからは、各機器間の配線方法について解説します。

メンブレンスイッチの押されたキーを表示させる回路の配線が完了した状態写真
配線完了時の状態写真
I2CLCDモジュールの解説
I2CLCDモジュールの解説
メンブレンスイッチの押されたキーを表示させる回路の配線説明図
配線説明図(fritzingを用いて作成)

上図が配線説明図となりますので、これと同じ配線をすれば完成します。

I2CモジュールはLCDディスプレイと接続するため、同じ列に接続します。

機器が故障するおそれがあるので、LCDに接続する極性(5VとGND)には十分注意して配線してください。

機器故障させないためにも、USBケーブルを抜いた「通電OFF」状態にて配線を行ってください。

プログラミングのやり方

本記事では、以下に示す「Arduino IDEプログラミング」と「mBlockプログラミング」の2通りのプログラミング方法について解説しています。

いずれか1つのプログラミング方法を用いることで、本LESSONの動作を行うことが可能です。

ArduinoIDE:文字列による命令語形式
mBlock:スクラッチベースのビジュアル形式

文字列を使わないmBlockの方が、直感的で分かりやすく小学生におすすめのプログラミング方法になります。

mBlockを使ってプログラミングをする方は、mBlockの説明まで読み飛ばしてください。

せでぃあ

プログラミング初心者の方は、ビジュアルプログラミングがおすすめです!

LiquidCrystal_I2Cライブラリのインストール

ArduinoIDEを使用した文字列プログラミングを行うためには、LiquidCrystal_I2Cライブラリのダウンロードとインストール作業が必要となります。

LiquidCrystal_I2Cライブラリのダウンロードとインストール方法を解説します。

mBlockでプログラミングをする場合は、本ライブラリインストール作業は不要です。

STEP
GitHubのサイトを開く
LiquidCrystal_I2Cライブラリのダウンロードサイトを開く。

LiquidCrystal_I2Cライブラリのダウンロードサイトを開きます。

STEP
codeをクリックする
codeをクリックする。
STEP
ZIPファイルをダウンロードする
「Download ZIP」をクリックして、ZIPファイルをダウンロードする。

「Download ZIP」をクリックして、ZIPファイルをダウンロードします。

STEP
ArduinoIDEを開き、ライブラリをインストールする
ArduinoIDEを開き、ライブラリをインストールする。

ArduinoIDEを開き、「スケッチ」⇒「ライブラリをインクルード」⇒「.ZIP形式のライブラリをインストール…」の順に選択して、STEP3でダウンロードしたZIPファイルを選択。

インストールが行われ、ライブラリインストール作業が完了となります。

Keypadライブラリのインストール

ArduinoIDEを使用した文字コードプログラミングでメンブレンスイッチの行列信号入力を、プログラム内にて特定の文字に変換するために必要なKeypadライブラリを使います。

Keypadライブラリのダウンロードとインストール方法を解説します。

mBlockでプログラミングをする場合は、本ライブラリインストール作業は不要です。

STEP
ArduinoIDEを開いて、ライブラリアイコンクリックする。
ArduinoIDEを開き、左側のライブラリアイコンをクリックします。

Arduino IDEを開き、左側のライブラリアイコンをクリックします。

スケッチ⇒ライブラリをインクルード⇒ライブラリを管理をクリックしても同じ操作になります。

STEP
Keypadライブラリを検索する
検索窓に「keypad」と入力して、Keypadライブラリを検索します。

検索窓に「keypad」と入力して、Keypadライブラリを検索します。

ライブラリが検索できたら、インストールボタンをクリックしてライブラリをインストールします。

STEP
インストールが完了したことを確認する
ライブラリのインストールが完了した旨の表示がされたら、Keypadライブラリのインストールは完了です。

ライブラリのインストールが完了した旨の表示がされたら、Keypadライブラリのインストールは完了です。

Arduino IDEプログラミング

Arduino IDEとは統合開発ソフトウェアで、C言語のような文字列を用いたプログラミング方法です。

プログラミングするにあたり、ある程度の命令語を知っておく必要があります。

Arduino IDEのインストール方法については、以下の記事で詳しく説明しています。

日本語版のArduino公式リファレンスが記載されているので、関数を調べるときに重宝します!(私も所有しています)

プログラミング方法

Arduino IDEでのメンブレンスイッチの入力キーをLCDディスプレイに表示させるプログラミング画面
Arduino IDEでのプログラミング画面

Arduino IDEを使って、文字列プログラミングを行います。

Arduino IDEを使ったプログラミング~動作確認方法については、以下の記事で詳細説明しています。

Arduino IDEプログラム

/* 作品名:LESSON26 */
/* 作成者:せでぃあ https://cediablog.com */
/* キーパッド(メンブレンスイッチ)による入力確認 */

// ライブラリのインクルード
#include <LiquidCrystal_I2C.h>
#include <Keypad.h>

// LiquidCrystal_I2Cクラスのインスタンスを作成
LiquidCrystal_I2C lcd(0x27, 16, 2);  // 0x27のアドレス,16列2行のLCDを使用

// キーパッドの行列数指定
const byte ROWS = 4;  //行数の指定
const byte COLS = 4;  //列数の指定

//キーパッドボタンへの文字・記号割り当て
char hexaKeys[ROWS][COLS] = {
  { '1', '2', '3', 'A' },
  { '4', '5', '6', 'B' },
  { '7', '8', '9', 'C' },
  { '*', '0', '#', 'D' }
};

byte rowPins[ROWS] = { 9, 8, 7, 6 };  //キーパッドの行に接続した入力ピン割り当て
byte colPins[COLS] = { 5, 4, 3, 2 };  //キーパッドの列に接続した入力ピン割り当て

//Keypadクラスのインスタンスを作成
Keypad new_keypad = Keypad(makeKeymap(hexaKeys), rowPins, colPins, ROWS, COLS);

void setup() {
  //プログラム起動時1回だけ処理される回路
  lcd.init();       // LCDの初期化
  lcd.backlight();  // LCDバックライトの点灯
}

void loop() {
  //プログラム起動後ループ処理される回路
  char key = new_keypad.getKey();  //文字列変数「key」にキーパッド入力文字を代入する

  if (key) {
    lcd.setCursor(0, 0);  //上段1列目にカーソルを移動
    lcd.print(key);       //LCDディスプレイにキーパッド入力文字を表示させる
  }

  delay(100);  //0.1秒ウェイト
}

上記がLCDディスプレイにメンブレンスイッチの押されたキーを表示させるプログラムになります。

Arduino IDEのプログラム画面にコピーアンドペーストすることで、動作確認まで進めることができます。

各プログラム列の右側にプログラム内容をコメント記入してありますので参考にしてください。

せでぃあ

LiquidCristal_I2Cライブラリのインストールを忘れずに行ってください。

命令語の解説

今回のプログラムで使用した命令文について、解説します。

変数のデータ型指定

変数のデータ型を指定するものです。

スクロールできます
データ型説明扱える範囲
int2バイトの整数を代入可能。-32768~32767
long4バイトの整数を代入可能-2,147,483,648~2,147,483,647
float4バイトの小数を代入可能。3.4028235×1038~-3.4028235×1038
char1バイトの値を代入可能。文字列の代入に利用されます。-128~127
boolean0または1のみ代入可能。フラグのON-OFFなどに利用されます。0,1
データ型の説明

delay(時間)

()内で指定した時間(単位はmsec)だけ、プログラム実行を待たせます。

if 文

条件が成立しているときのみ、{ }内の文が実行されます。

条件が成立しなければ、{ }内の文は処理されず、次の処理に移ります。

if( 条件 ){
 条件成立時に実行する文 ;
}

LiquidCrystal_I2Cライブラリの説明

今回はLCD1602の制御をするために、「LiquidCrystal_I2Cライブラリ」を使用します。

このライブラリを使うだけで、簡単にLCD表示を制御できます。

LiquidCrystal_I2Cライブラリの読み出し

プログラム冒頭の宣言部にてLiquidCrystalライブラリを読み出します。

#include <LiquidCrystal_I2C.h>

LiquidCrystal型変数の指定

プログラム冒頭の宣言部にてLiquidCrystal_I2C型の変数を定義します。

LiquidCrystal_I2C lcd(I2Cアドレス, 桁数, 行数)

変数「lcd」は例であり、任意の変数文字列を指定してください。

init()

LCDの表示内容をクリアし、カーソルを左上に移動させます。

lcd型変数.init

clear()

LCDの表示内容をクリアします。

lcd型変数.clear()

setCursor( , )

カーソル位置を指定します。テキスト表示開始位置を指定することができます。

lcd型変数.setCursor(桁、行)

桁は左端が「0」、行は上段が「0=1行目」になります。

print(“表示させたい文字列”)

LCDに文字列を表示させます。

lcd型変数.print(“表示させたい文字列”)

backlight()

LCDバックライトを点灯させます。

lcd型変数.backlignt()

Keypadライブラリの説明

今回はメンブレンスイッチの入力キーを文字変換するために、「Keypadライブラリ」を使用します。

このライブラリを使うだけで、簡単にプログラム内で押されたキーを任意の文字に変換できます。

Keypadライブラリの読み出し

プログラム冒頭の宣言部にてKeypadライブラリを読み出します。

#include <Keypad.h>

メンブレンスイッチの行列数を指定

メンブレンスイッチのキー配置行列数を変数として定義します。

const byte ROWS = 4; //行数の指定
const byte COLS = 4; //列数の指定

キーパッドボタンへの文字・記号割り当て

行と列の組み合わせに対する文字・記号への割り当てを指示します。

char hexaKeys[ROWS][COLS] = {
{ ‘1’, ‘2’, ‘3’, ‘A’ },
{ ‘4’, ‘5’, ‘6’, ‘B’ },
{ ‘7’, ‘8’, ‘9’, ‘C’ },
{ ‘*’, ‘0’, ‘#’, ‘D’ }
};

キーパッド(行×列)と文字の紐づけはこの指定で決まります。

キーパッドの行・列に接続したArduino入力ピンを指定

Arduinoの入出力ピンとキーパッドの行列の割り当てを指示します。

byte rowPins[ROWS] = { 9, 8, 7, 6 };  //キーパッドの行に接続した入力ピン割り当て
byte colPins[COLS] = { 5, 4, 3, 2 };  //キーパッドの列に接続した入力ピン割り当て

Keypadクラスのインスタンスを作成

keypadの初期設定を行います。

Keypad new_keypad = Keypad(makeKeymap(hexaKeys), rowPins, colPins, ROWS, COLS)

変数「new_keypad」は例であり、任意の変数文字列を指定することが可能です。

getKey()

入力されたキーが文字や記号に変換されたものを取り出します。

Keypadインスタンス名.getKey()

プログラミング初心者の方に、おすすめなArduinoの参考書を紹介しています!

mBlockプログラミング

スクラッチベースのビジュアルプログラミングツールmBlockでのキーパッド入力をLCDディスプレイに表示させるプログラム画面
mBlockを使ったプログラミング画面

ここからは、mBlockを使ったプログラムの作り方を解説します。

mBlockを使ったプログラムの作り方
  1. デバイスにArduino Uno R3を追加する。
  2. 接続モードを「アップロードモードON」にする。
  3. mBlockプログラムを作成する。
  4. プログラムをArduino本体に転送する。

これらの基本操作方法については、こちらの記事を参照してください。

プログラミング、動作確認方法については、本記事の説明動画でも紹介しています

せでぃあ

動画を参考にプログラミングしてみてください。

I2Cを使ったLCD制御ブロックの追加方法

LCDを制御(LCD画面クリア、カーソル位置を指定、LCDへの文字列表示など)するために必要な、専用ブロックを追加する必要があります。

追加が必要なI2Cを使ったLCD制御用ブロックと機能説明
追加が必要なI2Cを使ったLCD制御用ブロックと機能説明
STEP
拡張ボタンをクリック
mBlockを開いて、拡張ボタンをクリックします。

mBlockを開いて、拡張ボタンをクリックします。

STEP
検索窓に「i2c」と入力して検索
検索窓に「i2c」と入力します。

検索窓に「i2c」と入力します。

STEP
LCDと書かれた拡張ブロックを追加
I2Cを使ったLCD制御用の拡張ブロックを追加します。

I2Cを使ったLCD制御用の拡張ブロックを追加します。

STEP
LCDブロックが追加される
I2Cを使ったLCD制御ブロックが追加されます。

I2Cを使ったLCD制御ブロックが追加されます。

keypadブロックの追加方法

メンブレンスイッチの押されたキーを文字・記号としてプログラム内で変換するために、専用ブロックを追加します。

追加が必要なkeypadブロックと機能説明
追加が必要なkeypadブロックと機能説明
STEP
拡張ボタンをクリック
mBlockを開いて、拡張ボタンをクリックします。

mBlockを開いて、拡張ボタンをクリックします。

STEP
検索窓に「keypad」と入力して検索し、専用ブロックを追加
検索窓に「keypad」と入力します。

検索窓に「keypad」と入力します。

表示された追加ブロックリストの中から「Keypad Eklentisi」という専用ブロックを追加します。

STEP
keypadブロックが追加される
メンブレンスイッチのキーを文字・記号に変換できるブロックが追加されます。

メンブレンスイッチのキーを文字・記号に変換できる専用keypadブロックが追加されます。

mBlockを使ったプログラム内容

今回は「アップロードモード オン」でのプログラム作成例を紹介しています。

プログラム開始条件が「Arduino Unoが起動したとき」になっている点に注意してください。

以下のプログラムが動作プログラムになります。

mBlockによるメンブレンスイッチの押されたキーをLCDディスプレイに表示させるプログラム画面
mBlockによるメンブレンスイッチ操作キー表示プログラム

keypadブロックが英語表示でもないので分かりにくいところはありますが、本ブログ記事でのブロック機能解説を見て使用していただけば理解しやすくなると思います。

せでぃあ

ブロックの機能さえわかれば難しくないので、落ち着いてプログラムを作ってください。

mBlockのArduino専用ブロックについては、こちらの記事にて詳しく説明しています。

動作確認方法

メンブレンスイッチ(キーパッド)を使った文字入力プログラムLesson26
配線状態説明図
動作確認チェックリスト
  • LCDディスプレイのバックライトが点灯しているか?
  • 押されたキーがLCDディスプレイ上段左側に表示されるか?
  • 別のキーを押すとディスプレイに表示される文字が切り替わるか?

上記項目について確認していきましょう。

LCDディスプレイのバックライトが点灯しているか?

プログラムの演算が開始されたら、LCDディスプレイのバックライトが点灯していることを確認してください。

点灯しない場合はプログラム内で正しく点灯指示が出来ているか、確認してください。

LCDディスプレイの表示が無表示(画面クリア状態)であることも併せて確認してください。

押されたキーがLCDディスプレイ上段左側に表示されるか?

押されたキーはLCDディスプレイの上段かつ一番左側に表示されるか確認してください。

表示させる場所はプログラム内で指定しています。

別のキーを押すとディスプレイに表示される文字が切り替わるか?

いろいろなキーを押してみて、LCDディスプレイに表示される文字が押されたキーに切り替わるか確認してください。

メンブレンスイッチ上での特定行や列で表示が切り替わらないキーがある場合は、メンブレンスイッチとArduinoを接続する配線に問題がないか確認してみてください。

せでぃあ

LCDディスプレイに表示される文字は「最後に押したキーのみ」です。

メンブレンスイッチ(キーパッド)は単純で使いやすい(まとめ)

この記事の内容をまとめると
  • メンブレンスイッチは行と列につながった配線で押されたキーを認識できる。
  • 認識したキーはプログラム内で文字に変換して扱う。
  • 変換後の文字はLCDディスプレイに表示させて使うと便利。

メンブレンスイッチは4行4列の配列として扱うことが可能な分かりやすい機器であることが理解できたと思います。

専用ライブラリや専用ブロックを使うことで、文字への変換もとっても簡単にできるのが嬉しいですね!

慣れてきたら、オリジナル表示プログラミングにもチャレンジしてみていただけたら幸いです。

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応援ありがとうございます(^^)/

Arduinoでメンブレンスイッチ(キーパッド)を使って文字入力!ビジュアルプログラミング

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