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Arduinoでアナログジョイスティックを使って仕組みを理解!ビジュアルプログラミングLESSON20

Arduinoでアナログジョイスティックを使って仕組みを理解!ビジュアルプログラミングLESSON20
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こんにちは、せでぃあ(@cediablog)です。

今回のArduinoプログラミングLESSON20では「アナログジョイスティックを使った、仕組みが分かる接続方法」を紹介します。

アナログジョイスティック付きのコントローラー

アナログジョイスティックと聞いて、ゲームのコントローラーを想像する方が多いと思います。

はい、今回扱うアナログジョイスティックもまさしく「それ」です。

アナログジョイスティック

ニンテンドースイッチや、プレイステーションで遊んだことがある方にはおなじみのアナログジョイスティック部分です。

今回はこのアナログジョイスティックをArduinoに接続して、ジョイスティックの仕組みと使い方を理解します。

アナログジョイスティック入力値をLCDディスプレイに表示させる説明写真
アナログジョイスティック入力値をLCDディスプレイに表示させます。

今回は、液晶ディスプレイLCD1602に「アナログジョイスティックの入力値を表示させる」プログラムの作り方を紹介します。

今回液晶ディスプレイLCD1602の制御はI2Cを使ったシリアル通信を使います。

I2C通信を使ったLECディスプレイ表示方法については、こちらの記事にて詳しく解説しています。

上記記事の動作確認した配線状態のうち、LCDディスプレイ配線はそのまま使うことができます。

本記事は、プログラミングと電子パーツの知識が習得できるプログラミング初心者にも安心して読んでいただける内容になっています。

小学生、中学生も安心してプログラミングができるように、文字列を使わなビジュアルプログラミング方法についても動画付きで紹介しています。

せでぃあ

ビジュアルプログラミングを使えば小学生から抵抗なくプログラミングができますよ!

本記事では、スクラッチベースのビジュアルプログラミングツールmBlockとArduinoIDEプログラムどちらのプログラミング方法も紹介しています。

本記事ではmBlockのアップロードモード「オン」でのプログラム例を紹介しています。

無料のブロックプログラミングツールmBlockのインストール方法については、こちらの記事を参照してください。

この記事を読んでわかること
  • アナログジョイスティックのArduinoへの接続方法と使い方
  • Arduino IDEでのプログラミング方法
  • mBlockを使ったビジュアルプログラミング方法
この記事を書いた人
せでぃあ

せでぃあはこんな人物です

✅プライム企業に勤める電気・機械設計エンジニア

✅親子の絆を深めるため、夏休みに子供と一緒に電子工作を製作

✅Arduinoプログラミングを用いて作ったプログラミング電子工作「信GO機」が市の発明くふう展で「優秀賞」を受賞

✅本ブログにてArduinoスクラッチプログラミングLESSON記事投稿中

✅YouTubeチャンネル「せでぃあブログちゃんねる」運営中

目次

アナログジョイスティックの仕組み

アナログジョイスティックは2つのパーツを組み合わせて作られます
Arduinoキットに含まれるアナログジョイスティック部品

アナログジョイスティックは、ボタンキャップ(スティック)部とデバイスユニット部の2パーツで作られます。

アナログジョイスティックの機能

  • アナログX軸(VRx)
  • アナログY軸(VRy)
  • 押し込みスイッチ(SW)

アナログジョイスティックには、上記3つの機能を持っています。

アナログX軸・Y軸はスティックの倒した方向と倒した角度に応じて入力値がアナログ変化する機能です。

押し込みスイッチは、スティックを押しボタンのように押し込むとスイッチONーOFF切り替えできる機能です。

アナログジョイスティックの座標概念解説
アナログジョイスティックの座標説明

アナログX軸、Y軸は可変抵抗器になっており、スティックの角度で抵抗値が変化することを利用しています。

後の配線解説部で詳しく説明しますが、アナログX軸・Y軸は、Arduinoのアナログ入力ピンに接続して使用します。

Arduinoのアナログ入力値は「0V~5V」の入力値を「0~1023」の範囲に内部変換され、X軸は左が0、Y軸は上が0となります。

Arduinoのアナログ入力回路については、こちらの記事にて詳しく説明しています。

アナログジョイスティック入力状態表示動作の解説

今回紹介する「LCDディスプレイへのアナログジョイスティック入力状態表示動作」について説明します。

動作の説明

  • ディスプレイに「アナログX軸」「アナログY軸」「押し込みSW」状態が表示される。
  • 押し込みSWを押すと、現在のXYアナログ入力値が中央値として登録される。
  • アナログジョイスティックを倒した角度に応じて表示値が変化する。

アナログスティックを押し込んで中立時のアナログ入力値を0とし、スティック傾け度合いに応じたLCDディスプレイ表示値の変化を楽しむ動作になっています。

動作説明とブロックプログラミング手順の解説動画
動画での解説内容
  • アナログジョイスティックの仕組みについて
  • LCDディスプレイへのアナログ入力値の表示動作
  • mBlockを使ったプログラミング方法

まずは動画を見て、今回のLESSONで実行させたい動作内容を確認してください。

また、mBlockを使ったブロックプログラミングや動作確認方法についても解説しています。

せでぃあ

アナログジョイスティックの仕組みが理解できるテーマになっています。

アナログジョイスティック入力状態表示動作の作り方

アナログジョイスティック入力値の表示動作を実行させるために必要な作業を解説します。

今回は文字列を使ったプログラム形式と、文字列を使わないブロックプログラミング形式の両方について説明します。

あなたの作りたいプロブラム形式に対応した手順に応じて、対応してください。

プログラム形式に応じた開発環境

  • 文字列による命令語形式 ⇒ ArduinoIDE
  • スクラッチベースのビジュアル形式 ⇒ mBlock
せでぃあ

プログラミング初心者の方は、ビジュアル方式からお試しください。

STEP
必要なものを準備

プログラミングするために、パソコンが必要です。

電子部品等の必要な機器については、このあと説明します。

STEP
Arduinoを使うためのセットアップ(Arduino IDEプログラミング時のみ)

パソコンに統合開発ソフトウェア「ArduinoIDE」のインストールを行います。

Arduinoのセットアップ方法については、以下の記事にて詳しく説明しています。

Arduino IDEでの言語プログラミングも勉強したい方は、プログラミングの流れを理解しておいてください。

以下の記事にて、プログラミングから動作確認までの流れを詳しく説明しています。

mBlockでプログラミングする場合は、ArduinoIDEのインストールは不要です。

STEP
mBlockでプログラミングするためのセットアップ(mBlockプログラミング時のみ)

パソコンにスクラッチベースのビジュアルプログラミングツール「mBlock」のインストールを行います。

以下の記事にて詳しく説明しています。

ArduinoIDEでプログラミングする場合は、mBlockのインストールは不要です。

STEP
電気配線

電子部品とジャンパーワイヤの差し込みだけで配線が可能です。

STEP
Arduino IDEプログラミング

専用開発ソフトウェア「Arduino IDE」を使います。

私が作成したプログラムをコピペして使ってください。

Arduino IDEプログラミングの基本操作については、こちらの記事にて詳しく説明しています。

mBlockでプログラミングする場合は、ArduinoIDEプログラミングは不要です。

STEP
mBlockプログラミング

スクラッチベースのビジュアルプログラミングツールmBlockを使ってプログラムを作成します

プログラム内容については、後述するプログラミング例を参考にしてください。

ArduinoIDEでプログラミングする場合は、mBlockプログラミングは不要です。

STEP
動作確認

プログラムが完成したら動作確認を行います。

動作確認チェックリスト
  • LCDディスプレイにアナログXY入力値、押し込みSW状態が表示されるか?
  • 押し込みSWを押すとアナログXY値が0リセットされるか?
  • アナログジョイスティックを倒した角度に応じてXY値が変化するか?

アナログジョイスティック入力状態表示動作回路で使うもの

今回は、LCDディスプレイをI2C通信で制御する方法を紹介した記事の一部配線変更にて対応可能な内容です。

I2C通信を使ったLCDディスプレイ表示が初めての方は、こちらの記事から読んでいただくことをおすすめします。

アナログジョイスティック入力状態表示動作回路で使うもの
配線が完了しプログラム転送できる状態写真
準備するもの
  1. パソコン
  2. Arduino本体
  3. USBケーブル
  4. ブレッドボード
  5. アナログジョイスティック
  6. LCD1602モジュール
  7. I2Cモジュール
  8. ジャンパー線(オスーメス)×9本
  9. ジャンパー線(オスーオス)×2本

今回はELEGOO社のスーパースターターキットに含まれる部品で作ることができますが、Arduino裏面のショート対策としてクリアケースも併せて準備することをおすすめします。

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パソコン

プログラムを作成するために必要です。

プログラム制御の演算はArduino側で行うため、パソコンのSPECは一般的なモデルで十分対応可能です。

パソコンのOSはWindows、Macどちらでも対応可能です。

Arduino本体【キット】

Arduino本体
Arduino本体

基本的なエディション「Arduino Uno」の互換機である、ELEGOO社のUNO R3を使用しています。

Arduino本体裏面のショート対策に、別売りのクリアケースの購入をおすすめしています。

各ソケットの役割など、Arduino本体の機能について以下の記事にて詳しく説明しています。

USBケーブル【キット】

必要なUSBケーブルの説明写真
USBケーブル

パソコンとArduinoを接続してプログラムデータのやり取りをするために必要です。

ブレッドボード【キット】

ブレッドボードの機能説明図
ブレッドボードの機能説明図

たくさんの穴が開いていて、部品の端子を穴に差し込むだけで電気的に接続が可能な板です。

説明図は30列のショート版ですが、スーパースターターキットに含まれる63列タイプでも機能は同じです。

ブレッドボードだけの購入も可能です。

アナログジョイスティック【キット】

ジョイスティック
ジョイスティック

2軸タイプのアナログ入力ジョイスティックです。

X・Yそれぞれの方向で、可変抵抗器が使用されていて、Arduinoのアナログ入力ソケットに接続することでスティックの倒れ具合を認識することができます。

また、スティックのデジタル押し込み信号も取り込むことが可能です。

LCD1602モジュール【キット】

LCD1602モジュール
LCD1602モジュール

液晶ディスプレイ「LCD(Liquid Crystal Display)」モジュールになります。

数字や文字などを表示させることが可能です。

I2Cモジュール

I2Cシリアルインタフェースボードモジュール
I2Cシリアルインターフェースボード

I2Cを使ってLCDを制御するために必要なモジュールです。

電源線2本と通信線2本の合計4本の配線だけで、LCDを制御することが可能になります。

せでぃあ

I2Cモジュールはキットに含まれないため、別途購入が必要です。

ジャンパー線(オスーメス)【キット】

ジャンパー線(オス-メス)
ジャンパー線(オス-メス)

オス-メスジャンパー線を9本使用します。

I2Cシリアルインターフェースボード及びアナログジョイスティックとArduino本体を接続させるために使用します。

ジャンパー線(オスーオス)【キット】

キットに同梱されているジャンパー線(オスーオス)の説明
ジャンパー線

ジャンパー線を2本使用します。

Arduino本体とブレッドボードの接続や、ブレッドボードの共通電源ライン(GNDまたは5V)からブレッドボード内の配線系統穴に差し込んで接続するのに使います。

スターターキットに含まれる機器に関しては、以下の記事にて詳しく紹介しています。

ジョイスティック入力状態表示動作回路の配線方法

アナログジョイスティック入力状態表示動作回路の配線が完了した状態
配線完了時の状態写真
アナログジョイスティック入力状態表示動作回路の配線説明図
配線説明図(fritzingを用いて作成)

上図が配線説明図となりますので、これと同じ配線をすれば完成します。

機器が故障するおそれがあるので、接続するプラスマイナス極性には十分注意して配線してください。

アナログジョイスティックのつなぎ先

  • GND:GNDに接続
  • +5V:5Vに接続
  • VRx:A0ソケットに接続
  • VRy:A1ソケットに接続
  • SW:2番ソケットに接続

機器故障させないためにも、USBケーブルを抜いた「通電OFF」状態にて配線を行ってください

今回アナログジョイスティックの押し込みスイッチの入力は、プルアップ回路で構築しています。

プルアップ回路とは、スイッチ入力がOFFのときにArduino入力が「5V=HIGH」になる接続方式です。

プルダウン回路で構築することもできますが、抵抗器を直列接続する必要があり手間がかかります。

プルアップ回路を使うことで、Arduino内部の抵抗を接続させることが出来るため抵抗器の配線が不要となります。

プルアップ・プルダウン回路についてはこちらの記事にて詳しく説明しています。

プログラミングのやり方

本記事では、以下に示す「Arduino IDEプログラミング」と「mBlockプログラミング」の2通りのプログラミング方法について解説しています。

いずれか1つのプログラミング方法を用いることで、本LESSONの動作を行うことが可能です。

ArduinoIDE:文字列による命令語形式
mBlock:スクラッチベースのビジュアル形式

文字列を使わないmBlockの方が、直感的で分かりやすく小学生におすすめのプログラミング方法になります。

mBlockを使ってプログラミングをする方は、mBlockの説明まで読み飛ばしてください。

LiquidCrystal_I2Cライブラリのインストール

ArduinoIDEを使用した文字列プログラミングを行うためには、LiquidCrystal_I2Cライブラリのダウンロードとインストール作業が必要となります。

LiquidCrystal_I2Cライブラリのダウンロードとインストール方法を解説します。

mBlockでプログラミングをする場合は、本ライブラリインストール作業は不要です。

STEP
GitHubのサイトを開く
LiquidCrystal_I2Cライブラリのダウンロードサイトを開く。

LiquidCrystal_I2Cライブラリのダウンロードサイトを開きます。

STEP
codeをクリックする
codeをクリックする。
STEP
ZIPファイルをダウンロードする
「Download ZIP」をクリックして、ZIPファイルをダウンロードする。

「Download ZIP」をクリックして、ZIPファイルをダウンロードします。

STEP
ArduinoIDEを開き、ライブラリをインストールする
ArduinoIDEを開き、ライブラリをインストールする。

ArduinoIDEを開き、「スケッチ」⇒「ライブラリをインクルード」⇒「.ZIP形式のライブラリをインストール…」の順に選択して、STEP3でダウンロードしたZIPファイルを選択。

インストールが行われ、ライブラリインストール作業が完了となります。

Arduino IDEプログラミング

Arduino IDEとは統合開発ソフトウェアで、C言語のような文字列を用いたプログラミング方法です。

プログラミングするにあたり、ある程度の命令語を知っておく必要があります。

Arduino IDEのインストール方法については、以下の記事で詳しく説明しています。

日本語版のArduino公式リファレンスが記載されているので、関数を調べるときに重宝します!(私も所有しています)

プログラミング方法

Arduino IDEでのアナログジョイスティック入力状態表示プログラミング画面
Arduino IDEでのプログラミング画面

Arduino IDEを使って、文字列プログラミングを行います。

Arduino IDEを使ったプログラミング~動作確認方法については、以下の記事で詳細説明しています。

Arduino IDEプログラム

/* 作品名:LESSON20 */
/* 作成者:せでぃあ https://cediablog.com */
/* ジョイスティック入力 */

#include <LiquidCrystal_I2C.h>  // ライブラリのインクルード

// LiquidCrystal_I2C型変数の宣言
LiquidCrystal_I2C lcd(0x27, 16, 2);  // 0x27のアドレス,16列2行のLCDを使用

//変数の宣言
int BTN_SOCKET = 2;  //ジョイスティックSWの入力ソケット番号
int center_X = 0;    //ジョイスティックX軸中央値変数
int center_Y = 0;    //ジョイスティックY軸中央値変数


void setup() {
  //プログラム起動時1回だけ処理される回路

  //入出力の割り当て
  pinMode(BTN_SOCKET, INPUT_PULLUP);  //2番ピンはプルアップ入力として使用

  //LCDディスプレイ表示
  lcd.init();       // LCDの初期化
  lcd.backlight();  // LCDバックライトの点灯
}

void loop() {
  //プログラム起動後ループ処理される回路

  //ジョイスティック状態をLCDディスプレイに表示させる
  lcd.setCursor(0, 0);      //上段1列目にカーソルを移動
  lcd.print("X:        ");  //LCDディスプレイに「X:␣␣␣␣␣␣␣␣」と表示させる
  lcd.setCursor(0, 1);      //下段1列目にカーソルを移動
  lcd.print("Y:        ");  //LCDディスプレイに「Y:␣␣␣␣␣␣␣␣」と表示させる
  lcd.setCursor(10, 0);     //上段11列目にカーソルを移動
  lcd.print("SW:   ");      //LCDディスプレイに「SW:␣␣␣」と表示させる

  lcd.setCursor(2, 0);                   //上段3列目にカーソルを移動
  lcd.print(analogRead(A0) - center_X);  //ジョイスティックX座標を表示(右がプラス)
  lcd.setCursor(2, 1);                   //下段3列目にカーソルを移動
  lcd.print(center_Y - analogRead(A1));  //ジョイスティックY座標を表示(上がプラス)


  //SWが押されたらXY軸の現在地を中央値として代入する
  //SWのON-OFF状態をLCDディスプレイに表示させる。
  if (digitalRead(BTN_SOCKET) == HIGH) {

    lcd.setCursor(13, 0);  //上段14列目にカーソルを移動
    lcd.print("OFF");      //LCDディスプレイに「OFF」と表示させる

  } else {
    lcd.setCursor(14, 0);       //上段15列目にカーソルを移動
    lcd.print("ON");            //LCDディスプレイに「ON」と表示させる
    center_X = analogRead(A0);  //現在のX軸入力値をX軸の中央値として代入
    center_Y = analogRead(A1);  //現在のY軸入力値をY軸の中央値として代入
  }

  delay(300);  //0.3秒ウェイト
}

上記がLCDディスプレイへのアナログジョイスティックの入力状態表示プログラムになります。

Arduino IDEのプログラム画面にコピーアンドペーストすることで、動作確認まで進めることができます。

各プログラム列の右側にプログラム内容をコメント記入してありますので参考にしてください。

せでぃあ

デジタル入力とアナログ入力を使うだけなので、プログラムは難しくないです。

命令語の解説

今回のプログラムで使用した命令文について、解説します。

変数のデータ型指定

変数のデータ型を指定するものです。

今回はピンソケット番号を代入するので整数を扱う「int型」を指定します。

またアナログ出力値は「0~255」の整数を扱いますので、同じく「int型」を指定します。

スクロールできます
データ型説明扱える範囲
int2バイトの整数を代入可能。-32768~32767
long4バイトの整数を代入可能-2,147,483,648~2,147,483,647
float4バイトの小数を代入可能。3.4028235×1038~-3.4028235×1038
char1バイトの値を代入可能。文字列の代入に利用されます。-128~127
boolean0または1のみ代入可能。フラグのON-OFFなどに利用されます。0,1
データ型の説明

pinMode(入出力番号,INPUTまたはOUTPUT)

指定したデジタル入出力ソケット番号の機能を指示します。

入力として使用する場合は「INPUT」、出力の場合は「OUTPUT」を指定します。

今回プルアップ入力回路として接続するため、「INPUT_PULLUP」を指定します。

if else文

条件式が成立しているか否かで、どちらの命令文を実行するか振り分けます。

if( 条件 ){
 条件成立時に実行する文 ;
} else {
 条件不成立時に実行する文 ;
}

digitalRead(入出力番号)

指定したデジタル入出力ソケット番号の状態がON、またはOFFであるか確認します。

ONのときは「HIGH」、OFFのときは「LOW」の値が返ってきます。

LiquidCrystal_I2Cライブラリの説明

今回はLCD1602の制御をするために、「LiquidCrystal_I2Cライブラリ」を使用します。

このライブラリを使うだけで、簡単にLCD表示を制御できます。

LiquidCrystal_I2Cライブラリの読み出し

プログラム冒頭の宣言部にてLiquidCrystalライブラリを読み出します。

#include <LiquidCrystal_I2C.h>

LiquidCrystal型変数の指定

プログラム冒頭の宣言部にてLiquidCrystal_I2C型の変数を定義します。

LiquidCrystal_I2C lcd(I2Cアドレス, 桁数, 行数)

変数「lcd」は例であり、任意の変数文字列を指定してください

init()

LCDの表示内容をクリアし、カーソルを左上に移動させます。

lcd型変数.init

clear()

LCDの表示内容をクリアします。

lcd型変数.clear()

setCursor( , )

カーソル位置を指定します。テキスト表示開始位置を指定することができます。

lcd型変数.setCursor(桁、行)

桁は左端が「0」、行は上段が「0=1行目」になります。

print(“表示させたい文字列”)

LCDに文字列を表示させます。

lcd型変数.print(“表示させたい文字列”)

backlight()

LCDバックライトを点灯させます。

lcd型変数.backlignt()

プログラミング初心者の方に、おすすめなArduinoの参考書を紹介しています!

mBlockプログラミング

スクラッチベースのビジュアルプログラミングツールmBlockプログラミングの説明
mBlockを使ったプログラミング画面

ここからは、mBlockを使ったプログラムの作り方を解説します。

mBlockを使ったプログラムの作り方
  1. デバイスにArduino Uno R3を追加する
  2. 接続モードを「アップロードモードON」にする
  3. mBlockプログラムを作成する
  4. プログラムをArduino本体に転送する

これらの基本操作方法については、こちらの記事を参照してください。

プログラミング、動作確認方法については、本記事の説明動画でも紹介しています

せでぃあ

動画を参考にプログラミングしてみよう

プルアップ入力ブロックの追加方法

mBlockではデジタル・アナログ入力ブロックはありますが、プルアップ入力ブロックが標準では準備されていないため、拡張ブロックを追加する必要があります。

STEP
拡張ボタンをクリック
mBlockを開いて、拡張ボタンをクリックします。

mBlockを開いて、拡張ボタンをクリックします。

STEP
検索窓に「pullup」と入力して検索
検索窓に「pullup」と入力します。

検索窓に「pullup」と入力して、拡張ブロックを検索します。

STEP
プルアップブロックを追加する
INPUT_PULLUPと書かれた拡張ブロックを追加します。

INPUT_PULLUPと書かれた拡張ブロックを追加します。

STEP
プルアップ入力ブロックが追加される
プルアップ入力ブロックが追加されます。

プルアップ入力ブロックが追加され、プログラムに使用可能となります。

I2Cを使ったLCD制御ブロックの追加方法

LCDを制御(LCD画面クリア、カーソル位置を指定、LCDへの文字列表示など)するために必要な、専用ブロックを追加する必要があります。

追加が必要なI2Cを使ったLCD制御用ブロックと機能説明
追加が必要なI2Cを使ったLCD制御用ブロックと機能説明
STEP
拡張ボタンをクリック
mBlockを開いて、拡張ボタンをクリックします。

mBlockを開いて、拡張ボタンをクリックします。

STEP
検索窓に「i2c」と入力して検索
検索窓に「i2c」と入力します。

検索窓に「i2c」と入力します。

STEP
LCDと書かれた拡張ブロックを追加
I2Cを使ったLCD制御用の拡張ブロックを追加します。

I2Cを使ったLCD制御用の拡張ブロックを追加します。

STEP
LCDブロックが追加される
I2Cを使ったLCD制御ブロックが追加されます。

I2Cを使ったLCD制御ブロックが追加されます。

mBlockを使ったプログラム内容

今回は「アップロードモード オン」でのプログラム作成例を紹介しています。

プログラム開始条件が「Arduino Unoが起動したとき」になっている点に注意してください。

以下のプログラムが動作プログラムになります。

mBlockによるアナログジョイスティックの入力値表示ブロックプログラム
mBlockによるブロックプログラム

mBlockでは変数が「float型(浮動小数点)」のため整数への変換ブロックによる整数化が必要です。

mBlockのArduino専用ブロックについては、こちらの記事にて詳しく説明しています。

動作確認方法

アナログジョイスティック入力状態表示動作回路で使うもの
配線状態説明図
動作確認チェックリスト
  • LCDディスプレイにアナログXY入力値、押し込みSW状態が表示されるか?
  • 押し込みSWを押すとアナログXY値が0リセットされるか?
  • アナログジョイスティックを倒した角度に応じてXY値が変化するか?

上記項目について確認していきましょう。

LCDディスプレイにアナログXY入力値、押し込みSW状態が表示されるか?

プログラムの演算が開始されたら、LCDディスプレイに「X:512」「Y:512」「SW:OFF」が表示されていることを確認してください。

XYの値は個体差がありますが、500前後の数値が表示されます。

LCDディスプレイのバックライトが点灯状態であることを併せて確認してください。

押し込みSWを押すとアナログXY値が0リセットされるか?

アナログジョイスティックが中立状態(どちらにも倒れていない状態)で、スイッチを押し込んでください。

再びアナログジョイスティックから手を離して中立状態にしたとき「X:0」「Y:0」になればリセット成功です。

せでぃあ

スイッチを押し込んだときに「SW:ON」に表示が変わります。

アナログジョイスティックを倒した角度に応じてXY値が変化するか?

アナログジョイスティックが中立状態にあるときを0として、x方向は右が+、Y方向は上を+として値が表示されます。

アナログスティックをいろいろな方向に倒してみて、数値の変化を確認してください。

せでぃあ

個体差がありますが、±512の範囲で表示されます。

アナログ入力は可変抵抗器で作られていた(まとめ)

この記事の内容をまとめると
  • アナログジョイスティック入力は可変抵抗による電圧変化を変換している
  • プルアップ入力を使えばArduinoの内部抵抗が接続される
  • 拡張ブロックを追加することでmBlockでもプルアップ入力が可能

小学生のお子様には断然、ブロックプログラミングがおすすめです!

せでぃあ

mBlockはブロックのドラッグアンドドロップで簡単にプログラミングができます!

小学生のプログラミング学習におすすめな、mBlockが使えるプログラミングロボットを紹介しています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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